内容説明
著者の好きなパリは、小脇にフランスパンを抱えたボーダーシャツにベレー帽のハンサムでも、エレガントな高級ブランドに囲まれたセレブでもない。異文化に近づき、そこからハイブリッドを生もうとするエネルギーを持つパリが、著者の好きなパリだ。このエスニック料理ガイドは、パリ流のコスモポリタン精神を、食を媒介として断片的に紹介したいと願い、著者の小さな体を張って作ったささやかな混血文化へのオマージュである。全41カ国147軒の選りすぐりエスニック・レストランガイド付。
目次
第1章 5つのエスノコミュニティ(マグレブ―マグレブ発、新国民食クスクス;西アフリカ(セネガル、マリ~コートジヴォワール、ペナン、トーゴ)―食で極めるアフリカン・キッチュ
トルコ―トルコチャイハネでカフヴェを
インド―黒肌のアジアン・パリジャンたち ほか)
第2章 パリに構築される小さなコミュニティ(ベトナム―本場より美味しい?パリ13区;カンボジア―たおやかな女性たちのカンボジア料理;タイ―洗練系エスニックの象徴、パリのタイ料理;チベット―タンタンも食べたツァンパ料理 ほか)
著者等紹介
にむらじゅんこ[ニムラジュンコ]
4か国語を操り、世界中を飛び回る真のコスモポリタン。国際派ライターとして、世界文化はサブカルチャーまで隈なくカバー。移民問題に関しては、現場で得た感覚をもとに独自の視点を築いて注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
29
パリで出会った異なる民族が暮らす独特な気配の空間。それに歴史も加わり、、。忍術の先生推薦たちまち元気になるという「ナメクジ印のスパイスミックス」やアフリカ民間医学として「摧淫効果」のあるお茶。とか怪しさ満点。「ココナッツクリームと蒸した白身魚の料理」とか味の想像が出来ない驚きの料理ばかりでわくわくでした。味見してみたいな。なんちゃてタイ料理屋さんやイタリアンを見分けるコツも知れて興味深かったです。それぞれの国の文化や習慣も書いてあり、気さくな文章で楽しかった。また著者の元旦那のお義父さんにびっくり!!2017/10/29
かみのけモツレク
0
多様性についての楽しい本2016/06/02
takao
0
ふむ2022/05/22