十六夜の月―阿藤智恵戯曲集

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十六夜の月―阿藤智恵戯曲集

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907775698
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C3074

著者等紹介

阿藤智恵[アトウチエ]
1968年8月23日大阪に生まれる。15歳:高校入学、演劇部へ。演劇の道を歩きだす。24歳:大阪を離れ、さらに深く演劇にはまりこむ。29歳:演じ手から足を洗うべく劇作を始め、約三年かけて目的を達する。以来、劇作を続け現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

10
阿藤知恵による戯曲四篇を収録。表題作である「十六夜の月」は10代、すなわち若者のイニシエーションを描いているようにも思えた。あらゆる戯曲に共通して、文字(文章)であれば、丁寧に「読む」ということができる。読み返しや飛ばし読みだってできる。演劇になると、それが一切できない。舞台と客席の間には一回きりの言葉のやり取りが行われている。この観点でいえば、「恋とグァテマラ」がいい。言葉のやり取りによってのみ表現できることをふんだんに用いている。この物語に出てくる小説家みたいに、自然と物語が書けたらいいなー。2016/11/24

ハチアカデミー

7
バスを待ちながら不思議な家族劇に巻き込まれる「バス停とカモメ」、小説家が行きつけの喫茶店で目にする日常を作品に仕立てあげる「恋とグァテマラ」の二作品がとても好み。人は生活をするなかで様々な役割を担う。それにどこか違和感を感じながら生きる。その違和感が演劇における配役と絡み合い、戯曲という形式でしか表現できない物語が繰り広げられる。己の役に違和感を感じながらも生活は続くわけで、だからこそ与えられた配役と折り合いをつけたとも読めるラストが際立つ。求められた役を全て引き受ける「しあわせな男」も印象に残る。2013/10/07

あめり

0
おもしろい!ぜひぜひ、読んでって感じ。阿藤さんの世界って、感覚がスキ!十六夜の月はね、切ない。なんか昔の話みたいな気もする。バス停のカモメはね、…声出して読むと面白い。一番なんか気にいったのは恋とグァテマラで~す。2013/02/11

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