内容説明
アメリカ文学研究者であり、翻訳家であり、そして小説家である須山静夫の没後作品集。これまで単行本未収録の小説とエッセイ(1990~2011年)を収め、晩年まで常に現実とリアルタイムで関わってきた著者の精髄を伝える。
目次
1(『砂の女』の砂;夢か現か;挨拶、二つ;弔辞;『其の日其の日』;『墨染めに咲け』補遺;ふりにしことぞ)
2(地下に潺潺たる水の音を聞け)
3(「マテオ・ファルコネ」は時代おくれか;車内点描、三つ;瀬川さんを偲んで;またやったか;言葉遊び;ムッシュウ・ニコならびにラビ・ディプサに;今は亡き旧友荒川浚二君を偲び、未亡人悦子さんの胸の痛みを思う;今は亡き旧友国井孟君を偲び、未亡人美智子さんの悲しみを思う;オットセイと、岩手県大槌町と、吉里吉里の吉里ちゃんと;東北大津波)
著者等紹介
須山静夫[スヤマシズオ]
1925年静岡市に生まれる。明治大学教授として学部・大学院で長年教鞭をとったのち、聖学院大学教授を定年まで務める。アメリカ文学専攻。2011年歿。著書に『神の残した黒い穴―現代アメリカ南部の小説』(第1回アメリカ研究図書賞受賞、花曜社、1978年)、『腰に帯して、男らしくせよ』(短篇小説・エッセイ集、東峰書房、1986年。同書に収録されている「しかして塵は―」で第3回新潮新人賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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