内容説明
本書は学部専門課程の学生ならびに一般社会人を対象にした社会保障論のテキストである。本書の特徴を述べれば、次の2点が挙げられる。1つは、本書が我が国の社会保障制度についての改革論を中心に据えて執筆されていることである。2つ目は、本書が市場経済の視点から既存の社会保障制度を評価し、改革のあり方を示していることである。市場経済学の分析ツールを用いながらも、社会保障本来の目的と歴史的経緯や必然性を踏まえつつ現実的な改革の方向を模索している。また、経済学の予備知識が全くない者でも十分読みこなせるように、経済学特有の概念は数式を用いず平易な言葉で説明している。
目次
第1章 人口の少子高齢化と社会保障
第2章 社会保障の変遷
第3章 現代社会保障の方法と財政
第4章 個人の生涯設計と年金の役割
第5章 日本の公的年金制度
第6章 年金改革の必要性
第7章 健康と医療保障
第8章 日本の医療保障制度
第9章 医療保険の抜本改革
第10章 高齢者福祉と介護保険
第11章 雇用政策と雇用保険
著者等紹介
鎌田繁則[カマタシゲノリ]
1960年愛知県に生まれる。1984年長崎県立国際経済(現長崎県立)大学経済学部卒業。1989年名古屋市立大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在名城大学都市情報学部助教授。主著に『公共政策論』(共著)有斐閣、1991年
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