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内容説明
東京下町を温かい目で見つめ続けるフォーク界の異才、なぎら健壱初の写真集。下町の風景、人の営み、酒場、建造物など厳選した100点以上の写真と東京を語るエッセイを収録。
著者等紹介
なぎら健壱[ナギラケンイチ]
1952年4月16日、銀座(旧木挽町)生まれ。以後、葛飾区、江東区に住む。70年に飛び入り出演した『全日本フォーク・ジャンボリー』が唄の道に入るきっかけとなり、72年にレコードデビューをする。現在に至るまでに、十数枚のアルバムを発表。テレビ、ラジオ、映画出演、執筆等、幅広く活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
20
★★★★東京の下町をテーマにした味のある写真と文章。。。明日なんて何も考えないでいい頃があった。それが一体どうしたことだ。明日ばかり考えているじゃないか。その一歩が出せないために、誰もが日々の暮らしをやっている。きっと天使が側にいたんだ。気がつかなかっただけなんだよ。なまじ優しいから辛くなる。その優しさが偲ぶ心にしみわたる。子供の頃の時間てさ何故あんなに長く感じられたのだろう。今日より明日が良い日でありますように。浅草。銀座。渋谷。神保町。秋葉原。晴海。吉祥寺。六本木。葛飾柴又。2017/02/27
kinkin
20
なぎら健壱さんの、東京を切り取った写真とエッセイ。本の中には、コンクリートと、高層ビルではなく、昔ながらの暖簾や赤提灯、路地のネコ、白熱灯の下に広がる祭りの屋台など昔は身近にあった風景、それが東京のこっち側なのかもしれない。読んでいるうちに、なぎらさんの被写体はどことなく小沢昭一さんや赤瀬川原平さんに通じたものがあるように感じた。2014/08/08
書の旅人
10
東京で生まれ、富山で育ち、今は長野に暮らそうとしている。都会は苦手で若者が挙って訪れる様な所は、なるべく近寄らなかった。酷く自分が浮いた存在に思うからだ。そんな自分が、連日、仕事で都心部へと、トラックで荷物を運ぶ事になり、長時間の待機となると、好奇心が頭をもたげてくる。携帯電話を手に、すぐ戻れる範囲内で、街を探索するのは楽しかった。でもやはり派手な所への興味は湧かず、生活臭が濃厚な街が落ち着く。もし、東京にいたら…。自分はどんな人生を歩んでいたのだろう…。路地をゆく自分の後ろ姿が、ふと浮かんだ。2016/05/01
yukioninaite
2
「人生は、顔などに出やしない。顔の後ろにあるのが人生だから」・・・なんだかわからないがわかる気がする。「人は誰しも優しさを持って生まれてくる。優しさを持っていたのに・・・・・。それをどこかに置いてくるのも、また人だ。」うん、わかる。なぎらのレコードを聴きたくなる。2016/06/07