いのちの樹の下で―エンデとカーソンの道を継ぐ

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907727208
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0095

内容説明

伸びやかな子どもの成長を願う、すべての人たちへ。『モモ』『センス・オブ・ワンダー』のメッセージを21世紀の母と子に伝える。

目次

はじめに―世代間戦争
往復書簡
黒姫対談
清里対談
読者へのメッセージ
エンデとカーソンをよく知るためのブック・ガイド
おわりに―五千五百万年の森の記憶

著者等紹介

子安美知子[コヤスミチコ]
1933年生まれ。ドイツ文学者。早稲田大学名誉教授。東京大学大学院博士課程修了。1971年、夫がミュンヘン大学に客員として招かれた際、娘を伴って滞独、シュタイナー学校に通わせた経験を『ミュンヘンの小学生』(中公新書75)に著し、毎日出版文化賞を受賞。シュタイナー思想と教育実践の学びの輪の中で、82年「日本シュタイナーハウス」を開設、87年東京シュタイナーシューレ創立等の歴史をつくる。95年、建築家上松佑二氏と共に「学校法人東京ルドルフ・シュタイナー学園」(仮称)設立準備会代表となる。またミヒャエル・エンデの文学にシュタイナー思想との共通性を見て、85年の初対面から95年の彼の死まで親交を結んだ。多摩川べりの自宅は夫・子安宣邦(大阪大学名誉教授)、長女・文(ミュージシャン)、孫・菜多沙(公立小3年)との4人暮らし。それぞれ個性の強い3世代家族が摩擦と宥和を重ねながら新世紀の日々を歩み始めた

上遠恵子[カミトオケイコ]
1929年生まれ。エッセイスト。レイチェル・カーソン日本協会理事長。東京薬科大卒。東京大学農学部研究室勤務、学会誌編集などに約30年。昆中学者の父、田舎育ちの母のもとで自然大好き人間になる。多摩川の川原は今も昔も大切なフィールド。1962年『沈黙の春』の原本に出合い、初めて化学物質による環境汚染について知る。70年、F・グレアム『サイレント・スプリングのゆくえ』を共訳した際、カーソンの生き方、境遇などに親近感を覚える。74年、P・ブルックス『生命の棲家』(後に『レイチェル・カーソン』と改題)を訳出。以来、カーソン研究をライフワークにすることになる。カーソンの著書『海辺』(87)、『センス・オブ・ワンダー』(91)、『潮風の下で』(93)その他、子ども向けの伝記も訳出し、自然の語り部であるカーソンを日本に紹介した。99年よりグループ現代の映画『センス・オブ・ワンダー』の制作に参加、朗読者として出演した
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みやか

1
23時59分読了。61頁の「文学者は意識に働きかける。文学者の使命は、そこにある」というエンデのことばがすごくだいじなものに感じられた。エンデの云う「芸術」はたくさんあるけれど、かれはそこを「文学」とあらわした(らしい)。文字による表現はわたしがずっと追いかけてゆきたいとおもっているものである。「文学者は意識に働きかける」のは何故か、しばらく味わってみたい。このほんの中にあるすべてのまなざしが誠実だった。わたしも誠実で在ろう。2011/01/01

しんどー

0
★32018/08/29

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