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内容説明
自閉症支援の第一人者、トモコ先生が大人になった全国の自閉っ子と語り合い、探る。「自閉症スペクトラムの人が、きちんと自立するためにどんなサポートが必要なのでしょう?」自閉症者と定型発達者の架け橋となる一冊。
目次
自閉っ子、故郷に生きる(藤家寛子さん)(生活のバランスを探る;作家デビューと生活上の挫折;だから支援が必要だ! ほか)
子どもの気持ちがわかるから…(風花さきさん)(みんなも我慢してるんだろう;なぜ教師を目指したか;こんな工夫をしている ほか)
自閉ライダー、前進!(成澤達哉さん)(わざとじゃないのに;家族の印象;学校生活 ほか)
著者等紹介
服巻智子[ハラマキトモコ]
教育家。それいゆ相談センター・センター長(それいゆ相談センターは、佐賀県にある自閉症特化型支援機関“NPO法人それいゆ”の相談部門)。英米両国で自閉症支援を学んだ経験を生かして、乳幼児から老齢期までの発達障害をもつ人たちとその家族の教育・福祉支援にあたっている。また、自閉症専門家の専門性向上と、支援者の育成をめざし、発達障害者の啓発やノウハウを伝えるセミナーを日本各地で開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れい
7
それがautismからくるものなのか、characterからくるものなのか、素人はおろか第一人者でさえ正確に分別することは難しいでしょう。まだ原因も不明であるし、出力の種類も千差万別であるし、それが故に体系化しにくく、治療法はないばかりか、緩和方法もそれほど探られているとは言い切れない。縁があるものだけが、try&errorにて奮闘している。文中にも例は挙げられているが、健常者にも当てはまる場合もあるし、自閉的とはいってもその分布域や深さに人それぞれ違いがあるから、これが全てではないことは言うまでもない。2015/05/05
pom
3
小学校の教諭になった方のエピソードがスゴすぎ。担任の子どもや保護者そして同僚の教師達にエライ迷惑かけまくってます。でも自分の欠点を補うため色んなアイデアを使ってすごく努力してますってスタンスはどうか!?公務員だから馘にならなくてラッキーって部分が大きい。同僚のうんざりした様子が目に浮かぶよう。あとは作家とバイク便、10年前の本だが今も続けているのだろうか?指導が必要な時はやりすごさず、その場で行わないとASは肯定されたと思ってしまうという服巻先生の解説は参考になった。2016/04/10
たいたく
3
自閉症であっても試行錯誤しながらでも自立できるという希望が持てました。忘れない脳を持つというのは本当につらいようで、うまく成功体験の上書きができればいいと思うけど難しそうですね。2015/08/10
biensur
2
服巻智子さんという方素晴らしいと思った。 相手のデフォルトに基本的な理解をし、”よくがんばりましたね、自分でわかったんですね、すばらしいですね”というようなことを、自閉症だけではなくすべての人が誰かに言ってほしいと願っているのではないか。 教師を努力して続けている方のお話を特に身近に感じた。 助けるという行為がどれだけ人間を生かすことか。 自閉症の話のなかで、人間の善意について話しているように思えた。2024/04/07
イクル
2
読んですぐプラスには変わらないけれど勇気を与えられる。2009/09/01