内容説明
ずっとずっと「困った子」だって言われてきた。ずっとずっと原因がわからなかった。でも「自閉症」だって知ってから謎が解けた。世界が広がった。友だちができた。自閉症の仲間のために活動を続ける男性当事者の手記、待望の邦訳。
目次
1 ぼくと自閉症(困った子は閉じこめろ;施設で見たあれこれ;世界に参加してみる;自閉症との出会い;自閉症について説明しよう;「自閉症のプロ」として)
2 ぼくと友だち(大事な友だち、グウェンドリンのこと;グウェンドリンのことば;友情にありがとう;トムとの出会い マイラ・ローゼンバーグ)
3 仲間たちのために言っておきたいこと(聴覚訓練;トーマス流ストレスのなだめ方;クマの買いかた;ぼくのこれから)
4 ぼくの中の詩人(詩の序文)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぅ
1
10年以上前に出版された本なので、自閉症の支援環境は今とはだいぶ異なります(日米の違いもあるし)。でも自閉症者トーマスから見た世界は参考になります。ご自身も当事者であり著書も多いニキ・リンコさんによる翻訳なのですが、彼女のあとがきもまた、大いに参考になりました。2019/10/16
りんふぁ
1
訳者ニキさんの本で知って読んでみた。自閉症の世界ってほんと不思議。2014/10/23
yos
1
トーマスの文章は読みやすい。文章を読む限りでは自閉者に特有の困難さはあまり感じられない。しかし、トーマスの友人が寄せた手紙を読んだ時、印象は一変した。そこにはトーマスの並々ならぬ努力と友人たちのさしのべた手の温かさがにじみ出ていて、思わず目頭が熱くなった。トーマスの友人たちは、自閉という殻ではなく、その中にいたトーマス本人を見つけ出した。支援者のあるべき一つの姿である。今、社会との確かな接点を持ち、自分の役割を明確に認識しながら、トーマスは日々成長し続けている。自閉者と健常者の共生する社会の実現を求めて。2009/02/09
言いたい放題
0
図書館にない2022/05/28
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