内容説明
「ヒットラーの子ども」に生まれた女性の実話。
目次
はじまり
スウェーデン1961年
予期せぬ出会い
電話
オーセ
私の母
新しい始まり
大きく変わった一年
ローゲルを育てる
別れを告げる〔ほか〕
著者等紹介
速水望[ハヤミナガメ]
ヨテボリ大学文学部北欧言語学科修士課程修了。帰国後、東海大学北欧学科非常勤講師、都内の語学学校でのスウェーデン語講師を務める。2005年からスウェーデン大使館勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
59
レーベンスボルンのことは何となく知っていると思っていましたが、実際にその政策により誕生した方の生の声は想像以上に辛い。自分の産みの親がわからないこと。本当の母にやっと出会えても拒否されたこと。思いがけず自分自身がレーベンスボルンの子どもだと判明したこと。そのどれもが衝撃的でした。2025/02/03
さくら咲く
33
一番心を鷲掴みにされた一冊となった。ナチスの「レーベンスボルンの赤ちゃん」。真にその赤ちゃん張本人であるKari Rosvallの著書だ。ナチスの狂気はノルウェー侵略後からの「新しい人種作り」に向かった。餌食となったノルウェーのアーリア人母親達の人生は筆舌に尽くし難いものとなってしまった。Kariは養父母の庇護の元で出自を知らずに育った。10代後半に偶然知り得た秘密は産みの親探しから始まり残酷な日々へと誘った…。晩年は私の家族も暮らすアイルランドで講演などしながら安息に暮らしている。それが救いだ。2026/01/27
Tomoko.H
9
出生や生い立ちに複雑な事情があるっていうことにはどういう感情をもつものなのか…これだけは私はほとんど想像できないと思ってきた。この人は幸運にも愛情のある家庭で育ち、自分の人生を切り拓いてこれたけれども、やはり実の両親と養子になった事情は自身の謎として、折りにふれて苦しんだのだ。レーベンスボルンという恐ろしく馬鹿げた妄想とも言える政策により苦しみ、人生をだめにされた多くの女性と生まれた子どもたち。偏見によるいじめや虐待など、取り巻く社会の態度もまた過酷なものだった。2025/07/01
読書家さん#2EIzez
7
育てられなくて、幸運だったように思う。 本から離れて現代社会でも人を選ぶ場面があるが、果たして そんなことは、選択可能なのだろうか。 度をすぎればヒトラーのようにならなくもないし 口にだすのは、普しないだろう。 日本も戦後80年なら、そんな思想が地味に受継がれていてもおかしくないんだろうか。 だから?ジィさんなんかは口を閉ざしたまんまだったのかとか尾ひれのついてくる作品だった。 最後まで読んでいないのでまた残りを書くけれど カーリさんは、羨ましいといってはおかしいけどなかなか幸せな人生によめる。2025/03/14
読書家さん#2EIzez
5
カーリさんの自伝。 幼い頃に孤児院からスタートしており、生きるため自然と人への希望や希求のような よい姿勢を身につけていた気がした。またじぶんの運命のような諦観を苦とせず幼いうちにみにつけている。これは強みにみえる、生まれてから二年の空白がいつもあり64才で探し当てる。父や母のことがわかりかけてきた時はすでに成熟していて何ごとにも、客観的に正しく行動しておりすごいなと 思った。それと人が人を選別する、ヒトラーのプロジェクトについて母が犠牲になったのか、判然としてないようにも思えた。 カーリは、実親に育てら2025/03/14




