内容説明
「理不尽なのは〈世の中〉ではなく、私たちの〈頭の中〉である」。努力が報われず、抵抗が無駄に終わるのはなぜなのか。ビジネスコンサルタント・細谷功が、漫画家・一秒によるイラストとともに、「世の中」と「頭の中」の関係を明らかにし、理不尽さのメカニズムを説き明かすことで、人々をさいなむ閉塞感や苛立ちの原因に迫る。
目次
第1部 対称性の錯覚(錯覚の積み重ねと「三つの非対称性」―「善と悪」は対称か;「知識」の非対称性、「思考」の非対称性―知的能力が理不尽さを生み出す ほか)
第2部 時間の不可逆性(気づきにくい社会や心の不可逆性―湯は冷め、振り子は止まる;社会・会社の劣化の法則―「盛者必衰」の真理からは逃れられない ほか)
第3部 ストックの単調増加性(「微分と積分」と現実―増やすのは簡単、減らすのは困難;のこぎりの法則―増えだしたら止まらない ほか)
第4部 「自分と他人」の非対称性(宇宙と「人間の心」―「絶対的中心」があるかないか;コミュニケーションという幻想―「言葉の意味」の共有は難しい ほか)
第5部 「見えている人と見えていない人」の非対称性(決定的な非対称性―「見えていない人」には「見えている人」が見えない;「全体像」という幻想―自分の視野の狭さには気づきようがない ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
spatz
19
端的にいうと、人間とは矛盾した生き物で日常のコミュニケーションは理不尽の宝庫、なんでこうなっちゃうか、の、可視化を試みる。 「具体と抽象」て本がなかなかすごかった。これも近隣にすむめちゃくちゃ賢い中学生にすすめられた、はじめて出会うタイプの本だったので、この著者のものをもうひとつ。相変わらず読むのに時間がかかる。噛み砕いて頭に入ってくるまでに時間がかかる。決してこの人の文得意ではないのだけど、読んでおかねば、て気にさせるのはなんなんだろう。可視化、てわたしにはあまり得意でない作業かも。2020/10/19
せっちゃんさん
14
成る程!本書の結論は「不条理は世の中ではなく、自分の頭の中にある」。これを時間、社会、対人関係等など色々と当てはめて理解を諭す1冊。自分が対極の等価と思っていたこと(善と悪とか)が、実はそうではない。そこの勘違いこそが根幹だよ。言葉の定義は皆違うよね〜。そんな所から入っていく。最終盤の人間関係の話は、コレだけで1冊かけるんじゃないか?て程に割と核心付いてる。なかなか面白かった。2025/10/28
GELC
12
いつもながら、非常に高い視座から、我々の思考パターンを解説してくださり、著者の賢さには感嘆するばかり。今回の学びは、技術の進歩や経済成長は不可逆的で戻るには大きな抵抗があること、抽象的な概念が大切な上流と、具体的な事象が全ての下流の違い。両者の違いを理視して考えを通そうとすることは基本的に無理で、不幸なことだである。その上で、歩み寄り、相互理解も必要なことも確か。その具体的な方法については、抽象的なこの本では語られていないので、自分で考えるしか無さそうで、そこがもどかしい。2025/12/28
__k
6
(U)理不尽なのは世の中なのではなく私たちの頭の中/一度上げてしまった品質のレベルを下げるのは至難の業/自分と他人の非対称性-人は自分を中心にしてしか物事を考えられない/公平という幻想基準は人間の数だけ存在する-成績や能力を公平に評価する方法などこの世の中にはなく、自分が高く評価される基準こそが公平な基準であると皆が思っている/人は不公平にできている。だからこそ与えられた公平ではない環境で努力することに意味があり、努力の成否は他人と比べて結果が良かったかどうかではなく、比較対象は努力しなかった自分なのだ2020/05/12
sho watabe
6
「理不尽なのは世の中ではなく私たちの頭のなか」というのがキーメッセージ。 さらに非対称性というのがポイント。 一冊を通じて様々な非対称性を説明し、最終的にキーメッセージに戻ってくる。 共感したところは気づいている人は気づいていない人に一所懸命に気づかせようとするが、それは無駄ということ。 この問題の解決策を示している一文が下記。 「外の人にできるのは、中の人に『外は楽しそうだからちょっとだけ見てみよう』と思わせること。」 やはり人を変えるためにはまず自分が変わり、魅力的になることが一番効果的。2019/11/02
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