内容説明
絵本『Lifeライフ』から遡ること数年前のお話です。『ライフ』から持ち帰ったルーペを使って、アルバムの想い出をたどるおじいさんとおばあさん。そこには、眩しいほど若い頃の、そして今も変わらない二人の恋物語がありました。人を好きになるって、なんて素敵なことでしょう。
著者等紹介
くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
徳島県生まれ。児童文学作家。絵本『おこだでませんように』(小学館)でJBBY賞バリアフリー部門受賞。200作品を超える著作は海外でも広く読まれている
松本春野[マツモトハルノ]
絵本作家・イラストレーター。東京都生まれ。多摩美術大学油画専攻卒業。『おばあさんのしんぶん』(講談社)でけんぶち絵本の里大賞アルパカ賞、『バスが来ましたよ』(アリス館)で親子で読んでほしい絵本大賞2位など受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
120
誰かに微笑んでほしくて花を届け、その代わりにおばあちゃんが重宝していたというメッセージが添えられた物を受け取る。幸福の物々交換ができるライフを訪れた老夫婦の物語に心温まる。彩り豊かな庭のベンチでアルバムを開き、小さなルーペを二人で覗きながら人生を振り返っている。こんな時もあったよね。たくさん絵を描いていたね。花が咲いているね、あなたからの種を蒔いたのよ。ページを捲るたびにほほえみが膨らみ、懐かしさが蘇る。想いを届けたい。あなたに会えてよかった。長い間付き添っても仲睦まじく、お互いを気遣える関係性が愛しい。2025/11/15
とよぽん
58
新着図書の棚から。くすのきしげのりさんと松本春野さん、「Life」の作者だ。しみじみする。おばあさんとおじいさんは、Lifeにやって来て鉢植えの花を置いた。代わりに大きなルーペを持ち帰る。そして始まる時間旅行は、「私への手紙」にたどり着いて・・・。本当に、しみじみ、ほのぼのする優しい絵本だ。2024/11/04
ぶんこ
49
ライフから持ち帰った大きなルーぺを使い、おじいさんとおばあさんはアルバムをさかのぼりはじめます。段々若くなっていくふたり。ついに出会いとなった郵便配達の若者と、手紙を受け取る女性。切手の5本の薔薇の意味と、女性に届いていた手紙の中身があかされます。歳を重ねてからの告白?(私なら結婚してすぐ話しそう)おばあさんにとってのウフフな思い出だったのかな。絵も素敵で大好きな本となりました。2025/03/30
モリー
45
どんなに寒い日でも、この絵本を開いたら日だまりの中にいるような暖かさを感じることでしょう。手元にずっと置いておきたくなリました。2025/09/16
どあら
32
図書館で借りて読了。こんな素敵な御夫婦は中々いない…理想です😊💖2025/05/24




