内容説明
あなたはどんな人生を歩んできましたか?命の絵本。待望の復刊。
著者等紹介
木葉井悦子[キバイエツコ]
1937年、東京都小金井市生まれ。武蔵野美術大学油絵科中退。個展を中心に作品を発表。1970年より数回のアフリカ生活を経て、生涯で17冊の絵本を描いた。1995年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
59
優しいお別れの物語。盆栽の大好きなじいさま。ある朝、お気に入りのしだれ桜の盆栽の上に、小さな小さな少年が手を振っています。「ぼんさいじいさん、お迎えにきました。」……。短い物語ですが、とても穏やかな気持ちになりました。じいさまの飼っていた猫や馬、山鳩がお別れをする姿から、じいさまが優しい人だったことが分かります。若くして亡くなった木葉井悦子の味わいのある絵が魅力的。2023/05/22
遠い日
10
待っていても新装版が入らないので、1984年6月初版の旧版で読みました。表紙に「TVで紹介されました」というテプラのシールが貼ってある。何かのテーマを帯びたお話だなと思いつつ読みました。木葉井悦子さんのエネルギッシュで迸るようなパワーを感じる世界から一転、こんな作風もお持ちかと意外な印象。小さなひいらぎ少年が現れ、あるひと言で、ああそういうことか!とわかってしまうのですが、じいさまの生涯が善なるものを良しとして生きたことがわかる件には、ほろりとさせられました。斯く生き、斯く退きたいものだと思いました。2022/06/05
ヒラP@ehon.gohon
9
【再読】大人のための絵本2024/10/14
Asami
5
今から約一ヶ月前、父が亡くなり、それを知った友人から勧めてもらった絵本です。 読んでみて、 〝父もこんな感じで亡くなったのかもなぁ。〟 と思うと、悲しみが和らぎ、心救われる気がしました。 遺された者の心を穏やかに癒してくれます。 (主人公の「じいさま」のお顔が、亡くなった私の父にそっくりで驚きました^ ^) 2022/06/10
てぃうり
2
昔々読んだ本を再読。木葉井悦子さんのいつもとは違う絵柄。お迎えを自然に受け止めるぼんさいじいさまと、お別れする動物たち。みんなの思い出の中にはずっとぼんさいじいさまがいる。2023/11/01