内容説明
サラとサイモンのお父さんは画家です。美しい絵を描くのですが、なかなか売れません。家族は貧しい生活をしていましたが、助け合って仲良く暮らしていました。ある日、とうとうお金がなくなってしまい、傑作を仕上げるための赤い絵の具を買うことが出来なくなってしまいました。サラとサイモンは、どうにかしてお父さんを助けようとしますが…。ふたりの子どもたちの健気な奮闘ぶりを描くアーディゾーニの名作絵本。本邦初訳です。
著者等紹介
アーディゾーニ,エドワード[ツモリユウコ] [Ardizzone,Edward]
1900年、ベトナムに生まれる。父はイタリア系フランス人、母はイギリス人。5歳からイギリスで暮らす。代表作『チムとゆうかんなせんちょうさん』など。数多くの作品が日本でも長く子どもたちに愛されている。挿絵画家としても高い評価を受けており、『孔雀のパイ』などがある。生涯で170冊以上の作品を残した。1979年没
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sui
28
4歳次女が気に入って繰り返し一人読み。売れない画家のお父さん。お父さんを支える、お母さんと子供たち。お父さんを尊敬し、いい絵を描かせたいと願う健気で素直な子供たちが泣かせる。古本屋さんとの関係も良かった。読友さんにアーディゾーニの絵本はいいよ!とお薦めされたけど、その言葉通り。これからも読んでいきたい。2017/01/19
花林糖
26
(図書館本)なかなか絵が売れない画家のお父さんと、お金がないと度々言うお母さん。生活苦を乗り越える為に頑張る二人の子供達。古本屋さんの謎のおじさんは正体バレバレですよね。古本屋の店主が良い人過ぎます。2021/04/04
gtn
25
めでたしめでたしで終わったのは何よりだが、穿った見方をすれば、叔父さんや古本屋さんが、その後も頻繁に訪問したのは、この絵は金になると踏んだからでは。2024/05/13
シュシュ
20
売れない画家をお父さんに持った家族の話。お金がないときも、そのうちいいことがあるよと言って悲観しないお父さん。子どもたちのおかげで一家のピンチをきりぬけられる。お父さんの絵が売れてお金持ちになり、田舎に別荘をもつ身分になっても、みんなはこの家がすきだからと言って、以前住んでいた小さいアパートから引っ越さないのがよかった。物欲のないアーティストって好き。アーディゾーニもこんな感じだったのかな。2015/08/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
サラとサイモンのお父さんは画家、それもとても貧乏。お父さんの傑作を仕上げるための赤い絵の具を買うお金もなくて、サラとサイモンはお父さんのために頑張ります。奥さんに同情しちゃうのは大人だからですかねぇ(;^_^A 『大人が読みたい絵本500』 https://bookmeter.com/books/10792865 で紹介されていた。【元気になりたいとき】2020/01/29