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レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿を解読する―手稿から読み解く芸術への科学的アプローチ

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  • サイズ A5判/ページ数 355p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784907600488
  • NDC分類 702.37
  • Cコード C0040

内容説明

レオナルド・ダ・ヴィンチは、何十もの驚くべき発見をし、流体力学や理論植物学、空気力学、発生学などの全く新しい分野を切り開いた。著者は、レオナルドの有名な手稿を読み返すうちに彼が先駆的なシステム思想家でもあったことに気づき、この新しい視点から見たレオナルドの全科学的業績について、徹底的に踏み込んだ調査を行った。そして本書で、レオナルドの科学は生きている形態や性質、パターンの科学であり、200年後に登場した機械論的な科学とは根本的に異なっていること、レオナルドがすべての生命の不変性に敬意を払うとともに、すべての自然現象に根本的な相互依存性があることを認識し、ミクロコスモス(人間)とマクロコスモス(生きている地球)を結びつけたことを明らかにしている。また、レオナルドの研究をガリレオやニュートン、さらに現代科学と比較することによって、レオナルドの先見性やレオナルドの科学が現代社会にとって持つ意を考察している。

目次

プロローグ レオナルドの天才性
第1部 マクロコスモスの形態と変容(水の運動;生きている地球;植物の成長)
第2部 間人の形態と変容(人間の形態;機械工学の原理;人体の運動;飛行の科学;生命の謎;レオナルドの遺産)

著者等紹介

カプラ,フリッチョフ[カプラ,フリッチョフ] [Capra,Fritjof]
フリッチョフ・カプラ博士は物理学者、システム理論家であり、初等・中等教育の段階からエコロジー的、システム論的な発想を促すことを目的とした、センター・フォー・エコリテラシー(カリフォルニア州バークレー)の創立者。イギリスの国際的な生態学的研究センターであるシューマッハー・カレッジの教員を務める。1966年にウィーン大学で理論物理学の博士号を取得後、パリ大学(1966~68年)、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(1968~70年)、スタンフォード線型加速器センター(1970年)、ロンドン大学インペリアル・カレッジ(現在はインペリアル・カレッジ・ロンドン)(1971~74年)、カリフォルニア大学ローレンス・バークレー国立研究所(1975~88)で、粒子物理学の研究に従事

千葉啓恵[チバヒロエ]
翻訳者。東北大学大学院農学研究科修士課程修了。化学会社研究所勤務を経て、現在は自然科学分野の翻訳業に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
科学者である著者は本書で、科学の歴史の先を行く天才的知性をダ・ヴィンチの手稿に見る。確かに流体力学、理論物理学、空気力学、生物の発生学等領域での歴史的発見以前にダ・ヴィンチがそれらの発想を得ていたのは、神の眼より自らの経験から世界を見る経験科学を先取りしていたからだろう。が、興味深いのは、ダ・ヴィンチが世界を運動から捉え、観察と経験を軸に夥しいメモやデッサンを書き記した点だ。渦巻きや螺旋を世界の根本のパターンとし、空気や血液の流れを水の乱流の観察から類推する経験の蓄積が科学を必要としたように思えるからだ。2024/10/06

放蕩長男

6
万能の天才が残した手記を解読しながら、彼の探求姿勢、考え方、遺産の数々を解読する本です。もともと、良いノートの書き方を探していたとき、レーニンの哲学ノートとともに、探し出したのが、ダヴィンチのノートに関する関連書籍でした。以前は簡易的なものしか買いませんでしたが、もっと深く知りたいと思い、本書を入手、読んでみたのです。こんな人間が、かつてこの世に存在したんだな、と、月並みですが本心から出た感想が浮かびました。もっと、何度も読もう。2018/03/03

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