内容説明
1970年代から現在までの過去40年余りの間には、金融・通貨危機が頻発した。そして、まだ21世紀を迎えたばかりのアメリカは住宅抵当金融、ヨーロッパは国債について膨大なバブルを抱えていたということがその特徴であり、結局、それが危機をもたらした。著者は、FEDを中心に各国の金融政策の歴史を分析し、金融不安定をもたらした原因を詳しく解説している。本書では、いわゆる日本の「失われた10年」とそれ以降についても、1つの章をさいて、経済状況や日銀および政府の対応を詳細に検討している。また日本語版には、「日本語版への序文」を新たに追加し、バーナンキ議長に続くイエレン時代についての評価も掲載。
目次
第1章 金融のカオスがどのようにして根拠なき熱狂を駆り立てるのか
第2章 一〇〇年間にわたる金融混乱
第3章 デフレ恐怖症
第4章 第二次マネタリスト革命宣言
第5章 アメリカの通貨戦争機構
第6章 バーナンキ主義とは金融の無法地帯
第7章 FEDは日本の大デフレ神話を信じている
第8章 FEDの呪いを乗り切り利益を得る方法
著者等紹介
ブラウン,ブレンダン[ブラウン,ブレンダン] [Brown,Brendan]
イギリスのロンドンで活躍しており、多くの人が注目している市場エコノミスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで博士号、シカゴ大学で経営修士号(MBA)を修得。三菱UFJインターナショナル(在ロンドン)調査部門主任。金融が混乱している世界のなかで、世界的な投資戦略の実際的な問題を解決するために、シカゴの伝統の精髄をもって抽出したオーストリア学派の教えを適用しようとしている。日欧の金融媒体に定期的に寄稿している
田村勝省[タムラカツヨシ]
東京外国語大学および東京都立大学卒業。旧東京銀行および関東学園大学教授を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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