感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
4
俳優の佐藤二郎がカミングアウトしたことで、ブレークした強迫性障害。この漫画の作者はそのシリアスな症状と日常をコミカルなタッチでわかりやすく語ってくれる。「ドアのカギをかけたか」「鍋を火にかけたままかもしれない」など、些細なことを何度も確認しないと心配になる。「手を長時間洗い続けてしまい炎症を起こす」など日常生活に支障をきたしてしまう。作者は母親の娘への期待が大きすぎて、苦労したことを病気の遠因のように語る。好きでもないピアノを習わせ、看護師になるよう押し付けるなど。精神疾患の要因究明は困難だ。2024/02/15
ozoz
3
シンプルな絵で、重い内容をドシン!と届ける作品。「今」を軸に考える思考にハッとした。2023/04/24
zakuro
1
強迫性障害は「不合理と思っていても無意味な確認行動を繰り返す」と定義されるのだけれども、私はこれがいつも引っかかる。私の場合は何度もやってしまう確認行為を不合理だとも無意味だとも思っていない。だって1回より2回、2回より3回確認した方がより確実じゃない?意味はあるんだよ!と感じている。数年間とても苦しんだ時があったがこんな本に出会えていればなぁと思った。今はむしろ心配性よりに改善(?)されている感じだ。セコムに入ったのも大きな転機となった気がする。2023/05/27