内容説明
第1章は、「ぼくたちはなんで桜島に住んでるんだろう?」という、ひとりの少年の問いから始まる、桜島に生きる家族の物語。第2章では、火山博士・福島大輔さんが、桜島の成り立ちや大正噴火について、火山の恵みや防災について、「桜島・錦江湾ジオパーク」について、楽しくわかりやすく解説している。
目次
第1章 ぼくと桜島(さめしまことえ)
第2章 火山博士が教える!まるわかり!桜島(NPO法人桜島ミュージアム)(桜島ってどんな火山?;桜島は恵みがいっぱい!;大正噴火ってどんな噴火?;桜島と人びとの長い歴史;桜島は天然の博物館;火山とともに生きるために;錦江湾と火山のつながり;コラム・桜島・錦江湾ジオパークって何だろう?)
おまけ 桜島わくわくイラストマップ
著者等紹介
さめしまことえ[サメシマコトエ]
1979年静市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業。美術作家。2007年に東京から桜島に移住して、桜島の閉館したホテルを会場にした現代アート展に携わる。現在は鹿児島市内の古民家に移り住み、3歳の双子を育てながら創作活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
9
《書店》桜島のことがよくわかる絵本。火山は、いいところもあるが、恐いところもある。2016/12/28
ペロ
7
桜島の港から通じる道路は予想外に幅広く,島とは思えない平地が海に向かって広がっていました。実はこれが溶岩が作り出した天然の埋め立て地であることを読後に知りました。大正時代までは文字通りの島だったことも驚きです。島の地形変化の歴史は,人々の災害との戦いの歴史でもあるわけで,島民の暮らしは不安や不便さと切り離せないでしょう。でも悪いことだけじゃなく沢山の恵みも受けていることを作者は子供たちに説いています。桜島愛を感じました。日本は自然災害大国です。他人事と思わず日本中で読んで欲しい本だと思いました。2018/06/03
G-dark
6
今年8月に噴火警戒レベル4となり全国の皆さんをお騒がせした桜島。鹿児島県在住の私や周りの人たちにとっては桜島=頻繁に噴火するもの=人間や洗濯物や車や庭を火山灰だらけにするものなのですが、手のかかる子ほど可愛いとは昔の人が良く言ったものでして、桜島にはとても愛着があります。これはそんな桜島の絵本。第1章には桜島で暮らす人たちの物語が、第2章には桜島ミュージアムの理事長さんによる桜島の成り立ちや大正大噴火や植物や防災などの解説が載っています。鹿児島県以外に住んでいる人もぜひこれを読んで桜島を知ってくださいね。2015/09/13