感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ
2
ブルックリンブルワリーの創業者による、アメリカでのクラフトビールの誕生から現在までの主要な出来事を包括的に記した本。ブルックリンブルワリー中心の記述かと思いきや、アメリカのクラフトビールや広くアルコール飲料を取り巻く状況の本だった。特に小売、卸売、製造業者を分断する「流通三層法」についての記述がおもしろい。この法律のためにいかにアメリカでは卸売業社が力を持ち、また自社製のビールの瓶を直販できない状況もある。ここは日本のクラフトビール事情とは大きく異なる。流通業社のロビイング団体とクラフトビール醸造家の団体2017/02/07
Ursula
1
クラフトビールと日本酒の共通点考えながら読んでたけど、訳者もその点に触れてて笑った2018/02/22
のんしおーね
1
やっと読了。ブルックリンブルワリーの話かと思いきや、まさかのアメリカのクラフトビールの歴史というか歩みについて。業界団体や政治的な話など全く頭に入らない内容もあったけど、知ってるブルワリーがたまに出てくるのが嬉しかった。メモ「戦後に起こったビール業界の産業化のほうが異常な出来事だった。巨大ビール会社という概念そのものが異常だ。あれは本質からの逸脱だ。我々こそが本質的なんだ。」ウィスコンシン州ニューグラールス・ブルーイング社ブルーマスターのダン・キャリー談。2017/03/19
とりもり
1
アメリカにおける地ビールブーム的なものを想像して読んだらちょっと違った。アメリカにおける二大ビール(バドとクアーズ)にいかに対抗して、小規模なクラフトビールが成長してきたかが、ブルックリン・ブルワリーの創業者の目を通して語られる。でも、彼自身がクラフトビールブームのフロンティアではないので、その歴史が語られる前半部分が退屈なのが本書の欠点。でも、スーパードライや発泡酒のような偽物がまかり通る日本のビール界を思うと、アメリカのクラフトビールブームを羨ましく思わざるを得ない。ビール好きは是非。★★★★☆2016/01/24