感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麗子
1
確か村上春樹のエッセイか対談集の中で言及されていたのを読んで以来ずっと読みたかったのをやっと読んでみました!ジャズには全く詳しくないが(と言うよりも何も知らないに等しい)、何につけても、このロレイン・ゴードンさんのように、ひたすら自分の、対象への愛情と情熱の赴くままに生きたひとの文章ってホントに大好き。何かに対する愛の深い人って、自然と、単に「ものごと」に対してだけでなく、周囲のひとたちへの愛情も深いものなんだなぁって思う。結局、真の意味で 自分を大事にできてる ってことなんだろうなー。2018/10/27
きよ
1
ブルーノートレコード創設者のアルフレッド・ライオンと結婚し、離婚後、NYの伝説的ライブハウス、ヴィレッジ ヴァンガードのオーナー、マックス・ゴートンと再婚した、ジャズの歴史の中心を歩いてきたロレイン・ゴートさんの自叙伝。セロニアス・モンクを発掘し、彼のレコードを売り歩くなど、当時のNYでのジャズの風景が豊かに描かれているとても興味深い作品。味わい深い文章はヴィレッジ・ヴァンガードとジャズへの愛に溢れてます。2016/01/09
ぽむ
0
村上さんの本で知った、ジャズとの数奇な運命を持った、ローレンのお話。 最初はレコード会社夫人として、二度目はクラブ夫人として生きた彼女。ジャズが好き、という純粋で迷いないところがこんな運命を招いたんだろうなと思うくらい、がっつりジャズ漬けの日々の記録でした。2人のジャズ関係の男性に見初められたのは本当にぐうぜんだとしても、それを引き寄せたのは間違いなく彼女の魅力であり、才能だったんだろうな。2017/09/01
Decoy
0
ジャズ界の“生ける伝説”(まだ健在とは!)の人生。ただ、「一人の女性から見たジャズ史」というよりは、「何事に対しても貪欲な女性の一代記」となっている。あまりにパワフル過ぎて、親しく付き合いたいとは思わないが、やりたい放題の人生に羨望も感じる。2015/06/08
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- 和書
- 益田克徳翁伝