内容説明
人の心が分からない。対象のない不安にさらされる。不注意を繰り返す。輝くような感覚の世界に浸る。自らの過去と現在を、「あり得ないことがあり得る」発達障害特有の世界を、時にシリアスに、時に軽妙な語り口で描き出す。「当事者としてのボクと支援者としてのボク」。ふたつの立場を生きる者としての“信念”に基づき、生きづらさを生きやすさへ変える術を伝えていく。そして、その先に待つオモロイ世界に向けて歩き続ける姿を描く、清冽な自叙伝。
目次
第1章 生きやすく生きられない―発達障害と診断されるまで(ボクの世界について;こんな大人が、できちゃいました)
第2章 当事者であり支援者―ふたつの立場で働く(診断が下りてから、再び働き始めるまで;ふたつの立場をもつ支援者として ほか)
第3章 ボクの生きやすさ改善術・障害受容―オモロイ世界に向けて(ボク的生きやすさとは;ストレス対処編 ほか)
第4章 あなたへの手紙―全ては当事者のために(パニックの世界にいるあなたへ;見通しのなさと不安の世界にいるあなたへ ほか)
著者等紹介
難波寿和[ナンバヒサカズ]
1982年岡山県生まれ。兵庫教育大学大学院・学校教育研究科障害児教育専攻を修了後、福祉施設で心理士として勤務。2012年に自閉スペクトラム症と社交不安障害、その後、うつ病と診断され休職。心理士という専門職として働き続けていくために、自身の障害や疾患を開示したうえで周囲のサポートを受けながら、島根県を拠点に療育やカウンセリング、家族支援に携わっている。「発達障害児者支援サービススモステABA」代表、「山陰発達障害当事者会スモステの会」代表。全国各地での講演活動にも努める。2016年に初の単著『14歳からの発達障害サバイバルブック 発達障害者&支援者として伝えたいこと』(学苑社)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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