目次
鰐を飼う
兎にだまされた鰐の話
身欠き鯡と故郷の味
ぞうに・かずのこ・そばがきなど
勝負事
飼犬の事
能私語
花
荘内中学の想い出
佐藤元萇と白楽天〔ほか〕
著者等紹介
三淵忠彦[ミブチタダヒコ]
1880年3月3日岡山市生まれ。本籍は福島県会津若松市。旧会津藩家老萱野権兵衛の弟三淵隆衡の子。1905年京都帝国大学卒業後、司法官試補。07年11月東京地方裁判所判事。大審院(現最高裁判所)判事、東京控訴院上席部長を経て25年6月に退官。三井信託法律顧問。47年8月、初代最高裁判所長官に任命される。50年3月に定年退官し、同年7月14日に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hisayparrish
3
初代最高裁長官となった三淵忠彦氏の随筆集である。4月から放映が始まったNHKの朝ドラ虎に翼の主人公のモデルとなった三淵嘉子さんの再婚相手乾太郎氏の父にあたる。長官就任時の記者会見で、裁判官たるもの、国民の信を得るため、眼界を広くし、視野を遠くし、社会の動き、人心の向き様等に深甚の注意を払ってこれに応ずるだけの識見、力量を養い、人格を磨き、人品を高尚にしなければならぬと述べたが、それを正に地でいった博識で高潔無比の人物だと思う。名文で、心に染み入る名言の数々。座右の書にふさわしい素晴らしい本だと思う。2024/04/08