内容説明
決勝戦前、オールブラックスのロッカールームの様子を記録したスクープ報道(1987年のロッカールーム)。観客がよく飲む。これもラグビー文化なのだ(飲んで肩抱き合って)。1987年から8大会すべてを現地取材。世界のラグビーの潮流、ジャパンの変遷、開催国の文化・人間・ビールを通して書き綴られた、人類に不可欠な営みの祭典。その魅力を一冊に凝縮。
目次
序列を超えて。
第1回大会 1987 1987年のロッカールーム
第2回大会 1991 我々には創意がある
第3回大会 1995 ネルソン・マンデラの大会
第4回大会 1999 プロ化の洗礼、変わるものと変わらぬもの
第5回大会 2003 予告された球の軌跡
第6回大会 2007 ハートの大会
第7回大会 2011 やっぱり、ニュージーランド。
第8回大会 2015 悲哀と誇り
終章 紙ナプキンの字はかすれた。
著者等紹介
藤島大[フジシマダイ]
1961年東京都生まれ。都立秋川高校、早稲田大学でラグビー部に所属。卒業後はスポーツニッポン新聞社を経て92年に独立。著述業のかたわら都立国立高校、早稲田大学ラグビー部のコーチを務めた。2002年『知と熱 日本ラグビーの変革者・大西鐵之祐』(文藝春秋)でミズノスポーツライター賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keith
25
これまでのラグビーワールドカップ全8大会のエッセイ集。今となっては日本代表も無駄に時間を費やしたなあ、才能がそのポテンシャルを発揮する機会もなく、流れていったなあと思ってしまいます。まあ、そんな土台の上に今の日本代表があるんでしょうけど。さあ、藤島さん、今年の第9回ワールドカップではどんな言葉を紡ぐんでしょうか。願わくば決勝トーナメントに進出した喜びの言葉を。2019/08/13
KF
12
ラグビーの世界は「どこが強いか」の発想を拒み「どちらが強いか」に徹してきていた。南半球の豪州、NZが「どこが」に変える事を呼びかけ、やっと20世紀末にW杯を組む事とした。この一冊は開幕の第一回から第八回までの新聞や雑誌の記事の積み重ね。「値打ちがあるな」と痛感したが、過去にヘッドコーチ(監督)を務めた人材で既に世を去った方に対する批評がかなり強い。世を去って以降は良かった点のみが評されるが「確かに当時は酷い書かれ方だった」と確認が出来た。他にもう一人非難したい「元主将」もいるが注目度も低かったか筆は弱い。2025/10/05
姫
9
今の日本のラグビーには夢を見ることが出来る。実はこれ、少し前までは到底出来なかったことです。頑張ってほしいし、本心は勝ってほしい。でも「勝てる訳ない。せめていい試合をしてほしい」と自然に考えてしまう。これは、日本のラグビーファンほぼ全員の心の中だったはずです。今は違う。そんな今に感謝です。最後に。2015年ブライトンで南アフリカに勝ったジャパン。夢を見られる。でも個人的に、今回の予選での戦いは前回大会より厳しいと予想します。これまでのフットボールの歴史を振り返るとどうしても。外れることを期待します。2019/08/26
ぶ~よん
7
第一回大会からジャーナリストとしてラグビーW杯に携わってきた、藤島大のコラム集。その独特な言回しは、一部のファンにとってはたまらない。1987年から2015年までのラグビーの変遷が、とても分かりやすい。度重なるルールの変更、アマチュアからプロへの移行、ラグビーというスポーツは、その姿を変えながら歴史を刻んでいる。事実、昔のラグビーをテレビで観ると、別のスポーツ見えることもある。だけど、その根幹で変わらないもの、変えてはいけないものも存在する。筆者の記事もまた、30年以上ブレなかったことが分かった。2019/12/08
こぶた
6
★★★ いわゆる”にわかラグビーファン”なので、ラグビーのことをもっと知ろうと手にとったが、よくわからないないこともたくさんあり、雰囲気だけで読み進める。でも自分なりにラグビーへの理解は深まったし、国の特徴もわかった気がする。ラグビー、いいスポーツだとしみじみ思うし、ワールドカップを日本でやってくれてよかった(でないと見なかったな)。日本がんばれ~! 他もがんばれ~2020/03/10




