出版社内容情報
「抵抗三部作」アンソロジーに加えて、書き下ろし序文「廃墟に不服従の隠れ処をさがせ」とあとがきを収録。それは、とうに予感されていた。そして、それはついにやってきた――「抵抗三部作」(『永遠の不服従のために』『いま、抗暴のときに』『抵抗論』)のアンソロジーに加えて、書き下ろし序文「廃墟に不服従の隠れ処をさがせ」と「きっとこうなるであろうことが、やはり、そうなったことについて――あとがきにかえて」を収録。「これをこのままほうっておくと、やがてはこうなるであろう」と著者が予感したとおり「そうなってしまった」世界で如何に生きるか。独りで考え独りで行動する、「独考独航」のための選集。
序 廃墟に不服従の隠れ処をさがせ――まえがきにかえて(書き下ろし)
1 独考独航――ある朝、寝床で天啓があった。「魚を飼うべし。魚は無声の、光泳ぐ言葉である」
2 裏切りの季節――撃て、あれが敵なのだ。あれが犯人だ。そのなかに私もいる。
3 不服従、抗暴、抵抗――さて、沈黙してクーデターを受け容れるか、声を上げて抵抗するか。すぐそこで、終わりの朝が待っている。
4 国家――「もっともよい場合でも、国家はひとつのわざわいである。」
5 死刑――「花影や死は工まれて訪るる」
きっとこうなるであろうことが、やはり、そうなったことについて――あとがきにかえて(書き下ろし)
辺見庸[ヘンミヨウ]
1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒業。1970年共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て、1996年退社。1978年日本新聞協会賞、1991年『自動起床装置』(文藝春秋)で芥川賞、1994年『もの食う人びと』(共同通信社)で講談社ノンフィクション賞、2011年『詩文集 生首』(毎日新聞社)で中原中也賞、2012年『眼の海』(毎日新聞社)で高見順賞を受賞。近著は『青い花』(角川書店)、『いま語りえぬことのために――死刑と新しいファシズム』(毎日新聞社)、『霧の犬 a dog in the fog』(鉄筆)、『もう戦争がはじまっている』(河出書房新社)、『増補版1★9★3★7』(河出書房新社)など。
内容説明
それは、とうに予感されていた。そして、それはついにやってきた。さあ、隠れ処をさがそう―永遠の不服従のために…。「抵抗三部作」アンソロジーに加えて、書き下ろし序文「廃墟に不服従の隠れ処をさがせ」と「きっとこうなるであろうことが、やはり、そうなったことについて―あとがきにかえて」を収録。
目次
序 廃墟に不服従の隠れ処をさがせ―まえがきにかえて
1 独考独航―ある朝、寝床で天啓があった。「魚を飼うべし。魚は無声の、光り泳ぐ言葉である」
2 裏切りの季節―撃て、あれが敵なのだ。あれが犯人だ。そのなかに私もいる。
3 不服従、抗暴、抵抗―さて、沈黙してクーデターを受け容れるか、声を上げて抵抗するか。すぐそこで、終わりの朝が待っている。
4 国家―もっともよい場合でも、国家はひとつのわざわいである。
5 死刑―花影や死は工まれて訪るる
きっとこうなるであろうことで、やはり、そうなったことについて―あとがきにかえて
著者等紹介
辺見庸[ヘンミヨウ]
1944年宮城県石巻市生まれ。早稲田大学文学部卒業。1970年共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、編集委員などを経て、1996年退社。1978年日本新聞協会賞、1991年『自動起床装置』(文藝春秋)で芥川賞、1994年『もの食う人びと』(共同通信社)で講談社ノンフィクション賞、2011年『詩文集 生首』(毎日新聞社)で中原中也賞、2012年『眼の海』(毎日新聞社)で高見順賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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