内容説明
まつり、民俗芸能、博物館は現代的なコンテクストの中でどう位置づけられ、新しく生まれ変わるのか。文化の再創造・再想像を試みる刺激的な論考集。
目次
第1部 まつり(旅人はまつりをめざす;明日があるさ―大四日市まつりに寄せて;『大田楽』がはじまりだった―芸能考証論・序説;芸能考証の現在―NHK大河ドラマ『義経』をめぐって)
第2部 民俗芸能(保存と観光のはざまで―民俗芸能の現在;民俗芸能の再創造と再想像―民俗芸能に係る行政の多様化を通して;狭められた二元論―民俗行政と民俗研究)
第3部 博物館(過去を知る方法―インディアナポリス子ども博物館の歴史展示;複数の日本を展示する―国立歴史民俗博物館のイデオロギーとプラクティス;物資文化の劇場―博物館におけるインターラクティヴ・ミスコミュニケーション)
第4部 対話編(神と鎮魂の民俗学を遠く離れて―俗なる人々の芸能と出会うために;祭・イベント・民俗芸能―交流で地域の誇りとアイデンティティを;「楽劇大田楽」十年の歩み)
著者等紹介
橋本裕之[ハシモトヒロユキ]
追手門学院大学地域文化創造機構特別教授・社会学部教授。1961年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学大学院博士課程中退。千葉大学文学部教授、盛岡大学文学部教授等を経て現職。専門はパフォーマンス・スタディーズ(演劇学・民俗学)。「見る/見られる」関係、およびその社会的かつ政治的な意味について、国内外における儀礼・演劇・博物館などをとりあげながら調査研究している。演劇・映像・展示などの実践的な諸領域にもかかわり、NHK大河ドラマ『義経』の芸能考証も担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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