内容説明
本書は戦前期三大財閥の一角を占めた三菱合資会社の東アジア海外直轄3支店―漢口・上海・香港―の経営内容を実証的に分析することを課題としている。総合商社三菱商事が成立するまでの過程やその構造について論じた豊富な研究の中から、主に4つ(3支店個別の事業内容、石炭の販売活動、漢口支店と上海支店の社外品雑貨取引、「決算勘定書」を利用した経営収支)を取り上げ、実態を解明していく。
目次
序章 対象と課題
第1章 三菱合資会社東アジア海外支店の開設過程―漢口・上海・香港(東アジア売炭機構の整備;三菱門司支店漢口出張所の開設 ほか)
第2章 三菱合資会社漢口支店の事業展開(漢口支店の整備過程;漢口支店の直営事業 ほか)
第3章 三菱合資会社上海支店の事業展開(上海支店の整備過程;上海支店の直営事業 ほか)
第4章 三菱合資会社香港支店の事業展開(香港支店の整備過程;香港支店の売炭事業 ほか)
著者等紹介
畠山秀樹[ハタケヤマヒデキ]
追手門学院大学経済学部教授。1971年大阪大学経済学部卒業、民間企業を経て、1979年大阪大学大学院経済学研究科博士課程修了。1989年経済学博士(大阪大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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