出版社内容情報
保育の質は、「音」にも表れます。
子どもたちは毎日、保育者の声、友達との会話、歌声、足音、玩具の音、風や鳥の声など、さまざまな「音の風景(サウンドスケープ)」の中で育っています。その音は、子どもの安心感や集中力、遊び、学び、感性、そして保育者自身の心や働き方にも大きな影響を与えています。
本書は、「保育を音から見つめ直す」という新しい視点から、子どもにとってより豊かな環境づくりを提案する一冊です。
第1部では、音環境が子どもの発達や保育者にどのような影響を与えるのかを、国内外の研究や実践をもとにわかりやすく解説。第2部では、保育室の音を「見える化」する独自の手法「保育のサウンドマップ」を紹介し、園ごとの音の違いや、実際に描いて分析する方法を豊富な事例とともに学べます。さらに第3部では、保育者の声かけや遊び、玩具、レイアウト、表現活動など、日々の保育を見直すことで音の風景がどのように変わるのかを具体的に紹介。第4部では、建物や空間設計、音環境を改善するための工夫までを取り上げ、すぐに実践できる改善例を示します。
「静かならよい」「にぎやかだから悪い」という単純な話ではありません。大切なのは、子どもたちにどのような音が届き、その音がどのような意味をもっているのか。本書は、子どもの視点に立って音に耳を澄ませることで、これまで気づかなかった保育の姿を映し出します。
園内研修や保育実践の振り返りにも最適。保育者はもちろん、園長・主任、保育学生、養成校教員、設計者や自治体担当者など、保育環境づくりに関わるすべての人におすすめです。
「音」が変われば、子どもの育ちが変わる。新しい視点から保育の質を考え、明日からの保育をより豊かにするヒントが詰まった一冊です。
【目次】
■目次
目次
第1部?こどもの育ちと音環境………………………………………………………………………………… 5
1.こどもは音に囲まれて育つ… ……………………………………………………………………………………10
2.音は、こどもの脳と心を育む栄養… ………………………………………………………………………… 12
3.良い音環境とはなにか… …………………………………………………………………………………………… 14
4.音環境がこどもに及ぼす影響… ………………………………………………………………………………… 16
5.音環境が保育者に及ぼす影響 …………………………………………………………………………………… 19
6.日本と海外の音環境の実態… …………………………………………………………………………………… 20
7.こどもの音環境をとらえる4つの視点… …………………………………………………………………… 24
Columnこどもを取り囲む音の風景に気づく 福田光子…………………………………………… 28
第2 部?保育のサウンドスケープを描く……………………………………………………… 29
1.サウンドスケープとは……………………………………………………………………………… 30
2.音の風景を表す方法「サウンドマップ」… ……………………………………………… 31
3.豊かな音の風景を保育室に………………………………………………………………………… 32
4.保育室の音の風景を表す「保育のサウンドマップ」… ……………………………… 33
5.サウンドマップでみる園による音の風景の違い………………………………………… 34
6.保育室の音の風景を描こう(演習)… ……………………………………………………… 40
第3部?保育を変えると音の風景が変わる……………………………………… 51
1.保育者の声と音の風景……………………………………………………………………… 52
2.こどもの声と音の風景……………………………………………………………………… 56
3.感覚が過敏なこどもと音の風景… …………………………………………………… 62
4.物・玩具の質と音の風景… ……………………………………………………………… 66
5.遊びの質と音の風景………………………………………………………………………… 72
6.保育室の空間づくり(レイアウト)と音の風景… ………………………… 76
7.表現活動の質と音の風景… …………………………………………………………… 80
8.保育の方法と音の風景………………………………………………………………… 86
9.行政と養成校と音の風景……………………………………………………………… 92
保育を変えると生じる悩みあれこれQ
目次
第1部 こどもの育ちと音環境(こどもは音に囲まれて育つ;音は、こどもの脳と心を育む栄養;良い音環境とはなにか;音環境がこどもに及ぼす影響;音環境が保育者に及ぼす影響;日本と海外の音環境の実態;こどもの音環境をとらえる4つの視点)
第2部 保育のサウンドスケープを描く(サウンドスケープとは;音の風景を表す方法「サウンドマップ」;豊かな音の風景を保育室に;保育室の音の風景を表す「保育のサウンドマップ;サウンドマップでみる園による音の風景の違い;保育室の音の風景を描こう(演習))
第3部 保育を変えると音の風景が変わる(保育者の声と音の風景;こどもの声と音の風景;感覚が過敏なこどもと音の風景;物・玩具の質と音の風景;遊びの質と音の風景;保育室の空間づくり(レイアウト)と音の風景
表現活動の質と音の風景
保育の方法と音の風景
行政と養成校と音の風景)
第4部 音環境を改善するための設計と工夫(音の風景を悪くする3つの要因;設計の課題と音環境;音環境を改善する方法;保育者にできる音環境改善の具体例)
著者等紹介
福田光子[フクダミツコ]
保育の専門性研究所所属。リトミックを日本とアメリカで学び、保育園や幼稚園で音楽活動を行っている。こどもについての学びを深めるために大学院へ進学。保育学修士(東洋大学大学院)。現在は音楽講師の他、保育者のための研修や選ばれる園づくりのためのコンサルティングを行っている
高山静子[タカヤマシズコ]
保育の専門性研究所代表(東洋大学元教授)。子育て中に保育士へ転職。保育士を退職した後、地域の子育て支援活動を行う。専門学校、短大、四年制大学で保育者の養成に携わった後、令和7年4月より現場の保育者を対象とした研修に専念。教育学博士(九州大学大学院)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



