内容説明
幼かったあの日の私を抱きしめに行こう。本当の私(ママ)になるために。精神科医とカウンセラーによる、幸せ子育てセラピー本。
目次
1 子どもには何ひとつ問題はない(本当は怒りたくない;救うのは子ども。そしてママ・パパの中にいる小さい子どもの頃の自分;『親の責任』とは?;子どもにとっての親;“負”の感情;現在に浮遊する過去;恐怖と向き合う)
2 『安心・安全な子育てのために』(『書く』ことの効果;安心・安全な環境;マイナスをプラスへ;必要な時は“助け”を求めよう;“本当の自分の声”を感じ取ろう)
著者等紹介
斎藤裕[サイトウヒロシ]
1961年佐賀県生まれ。久留米大学医学部卒業後、約20年間民間病院(内科・精神科)に勤務。2008年に沖縄でクリニックを開業。薬を使用せず、心の病や悩み苦しみの根本的な解決を目的とした診療を行ってきた。2017年1月に『さいとうカウンセリングルーム』を設立
斎藤暁子[サイトウアキコ]
航空会社の客室乗務員として勤務後、結婚、出産。現在、アダルト・チルドレンや子育てに関わるカウンセラーとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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caramel
18
子育て中のママではありませんが、ACにとってとても参考になる本でした。自分に当てはまることがありすぎて辛くもあるけど、凄く寄り添ってくれる内容で良かったです。出さない手紙を書くなど、過去と向き合って乗り越えるためにやってみようと思います。所々絵本のようなページもあり、それが凄く共感して泣きそうになりながら読みました。2022/12/20
estarriol
10
”親の行動が子どもにおよぼす影響”くらいの内容かなと思って読み始めたが、いい意味で裏切られた。子どもに対してイライラしたりする親の言動は、親自身が子どものときに抑圧した感情等に原因があるとして、そこにメスを入れるような内容。巻末に少しだけしか書いてないが、本内容は心療内科にかかっているような状態の人の場合、主治医やカウンセラーの指導のもとに行わなければならないくらいの内容な気がする。著書の内容を本気でやろうとするなら、心の奥底を掘り起こすことになるので。使用に注意は必要だが、内容は有意義。★★★☆2019/10/31
noriyorino
6
親のせいにすると言うのは恨み憎しむことでなく無力な子ども時代の自分には何も問題はなかったと客観的に認識すること。親が困るような子どもの問題は子どもに問題があるのではなく親や家庭の分かりにくい問題や影の部分が映し出されたもの。書き出すことで頭の中でいつまでも浮遊して何度も再確認しようとする嫌な感情が繰り返し蘇る。対人関係で起こる相手への反応が過去の再現であることに気付き感情的に呑み込まれていた自分を卒業し、大人としての対応力を身につけることができる。★★★★☆2018/09/03
たか
5
3歳の子供を持つ立場で奥さんとともに読みました。子供の言うことに傾聴して共感してあげること。子供の喜怒哀楽は親に起因していることなど、とても参考になりました。2020/08/20
窓
4
子どもに対していますぐできる実践的な内容かな、と勝手に判断して軽い気持ちで手に取ったのだけれど全然違った。すぐに怒る親自身の抱えている問題の根本に目を向けて、親自身の子どもの時の体験や感情の再現が行われていないかとそういう内容だった。家族関係が悪化して修復不能になった数年前に、毒親や機能不全家族について読み漁ったようなタイトルや著者の名前が、巻末の参考文献にずらりと並んでいて笑った。それにしてもこのタイトル『ママ』って嫌な気分。パパもですよ。2021/04/29