内容説明
「ホトトギス」を源流とする「雲母」に育った龍太は、父蛇笏の写実的俳句を継ぎながら、その作品は近代俳句の正嫡ともいうべく、勢いがよく魅力的で、しかも広がりと深さを持つ。本書は、「雲母」の例会の実作指導のなかから選りすぐった俳論・俳話で、いずれも文学の根源に触れるおもしろさがあり、読者は居ながらにして句会の現場に立ち会うような、しかもその語り口から著者の人柄にも触れることができる、好個の入門書といえよう。
目次
1 実作の要点(自分の肉眼でとらえる;誰に尊敬の念を抱くか;ありふれた素材を鮮やかに ほか)
2 内容と表現(一瞬の直截な把握;子規の推敲;感覚を支える土壌 ほか)
3 秀句の条件(新年;春;夏 ほか)
著者等紹介
飯田龍太[イイダリュウタ]
1920年、山梨県に生まれる。國學院大学国文学科卒業。『雲母』主宰。第6回現代俳句協会賞、第20回読売文学賞、昭和55年度芸術院賞恩賜賞受賞。芸術院会員。2007年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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