内容説明
聖書の人物たちも、最も偉大な聖者らも、教会の司祭や牧師たちも…みんなが「落胆」の経験者。でもだいじょうぶ。嘆きは心のなかに大聖堂が建てられている、その礎の槌音なのだから…。171のタイムリーな処方箋。
目次
ガンとのたたかい
心電図
神は私たちを完全な者へ変え続ける
へりくだって神にすがること
死の陰の谷をゆくとき
実りをもたらす傷
まわりを掘って…
神の愛を決して疑わない
苦難が持つ救いの力
手作りのショール〔ほか〕
著者等紹介
松島雄一[マツシマユウイチ]
1952年香川県生まれ。印刷会社営業職を経て、1990年正教神学院入学、1993年卒業と同時に司祭叙聖され、今日に至る。名古屋ハリストス正教会、半田ハリストス正教会管轄司祭等を経て、大阪ハリストス正教会司祭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
9
ブックオフで購入。しかしとても良い本だった。正教会の神父様が落ち込んだ時どうしたら良いか、を書いた本。祈る事の重要性、そして聖書の言葉に従って生きる事の素晴らしさが良く理解できた。何度でも読んで今後の信仰生活に生かしたいと思った。2022/05/14
paluko
4
翻訳の際に読みやすさを考慮したのか、正教独自の聖人(例:聖イオアンネス・クリュソストモス)の他は一般的な表記(例:ハリストスではなくキリスト、イオアンではなくヨハネなど)で、戸惑うことはないです。引用されている名言の出典もアウグスティヌスからアインシュタイン、ヘミングウェイ、ソルジェニーツィンまで多岐にわたり巻末に一覧表があるのが非常に便利。p.161「祈ることへの異常に強い強迫的な義務感は悪魔的なもの」個人的には「たしかに!」と思わされました。2019/10/10