内容説明
“時と永遠の相の下”に「コーヘレトの言葉」(伝道の書)を読み解き、生きてきた自身の100年を「戦争と平和」という主題から回顧し、人生の黄昏時にヘルマン・ヘッセの詩の一節を、イエスの語られた“永遠の生命に至らせる生きた水”を想う―。たゆみなき学究の思いによって綴られた百歳の言行録。
目次
1A 使信「時と永遠」の相の下で―人間の生き方を探る‐コーヘレトの言葉(伝道の書)三章1‐15節
1B 随想この百年を「戦争と平和」のテーマで捉える―戦禍、敗戦、戦責告白、平和の希求―‐二〇年、四〇年、五〇年、七一年、百年の区切り
2 聖書学関係イエス伝研究によせて―イスカリオテのユダの謎の行為を解くキーワードとしてのparadidomi/paradounai‐マルコ福音書三・13‐19(マタイ一〇・1‐4、ルカ六・12‐16)マルコ福音書一四・12‐21(マタイ二六・17‐25、ルカ二二・21‐22)
3 人生の総決算―百歳、人生の黄昏時に想う
4 追悼・善野道子
5 雑録