内容説明
“空”とは何か!?般若心経と聖書の“空”の違いに迫る!牧師として、神学教師として、仏教研究に取り組んできた著者が「聖書」と対比させながら解説をするもうひとつの「般若心経」。「般若心経」現代語試訳・詳細解説付き。
目次
第1章 日本人はなぜ、「般若心経」を愛するのか?―コンパクトなのに、仏教の深淵を味わせてくれる経典をまず、おおまかに読んでみよう
第2章 キリスト教の「救い」と仏教の「覚り」―般若心経をより深く知るために、キリスト教と聖書をもっと理解してほしい
第3章 「智慧の完成」で、人は別人のように変わる―「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」の修行を重ねれば覚りが近づく
第4章 玄奘は「観自在菩薩」を、どうしても登場させたかった―般若心経に、観自在菩薩は似合わない。それなのになぜ?
第5章 「五蘊皆空」に迷う心―この世に変わらぬものも、永遠のものもなく、あるのは「諸行無常」だけだ
第6章 欲得を捨てて「諸法空相」の世界へ―宇宙も世界も自分も、そして自分の持つすべての感覚も“空”である
第7章 「縁起菩提」は救済と覚りへの道―自らを律する修行によって煩悩の炎を吹き消し、静かな涅槃に入る
第8章 掲帝掲帝の「マントラ」に込められた智慧―低い声で唱え続ければ精神が統一し、“空”の本質が見えてくる
終章 智慧の完成は修行であり、修行こそが完成である―“空”を体得した人は、どこまでも走り抜けていく
著者等紹介
大和昌平[ヤマトショウヘイ]
東京基督教大学教授。1955年、大阪市生まれ。関西大学法学部、東京基督神学校、佛教大学大学院博士課程満期退学(仏教学研究科、文学修士)。日本印度学仏教学会員、日本思想史学会員、比較思想学会員、他。福音交友会・京都聖書教会牧師を25年間務め、2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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