内容説明
「核の被ばく地フクシマ」で新しい神学の言葉を探す旅。原発事故以来、不安と孤立を深める「フクシマ」をヒロシマ・ナガサキに連なる被ばく(被曝)の地と捉え、「核から解放された世界」を希求しながら東北ヘルプの働きを担ってきた一牧師。その現場で積み上げてきた思索と神学の足跡。
目次
1 被ばく地フクシマに立って―現場から、世界から(1)現場から(人被災地・被ばく地概況と放射能被害を最小化するための取り組み;2014年3月の黙想―復興・被ばくと祈りの力その1;2014年9月の黙想―復興・被ばくと祈りの力その2;2014年12月の黙想―復興・被ばくと祈りの力その3;2015年3月の黙想―復興・被ばくと祈りの力その4;「フクシマ」と「オキナワ」の提言;川内村という焦点)
2 被ばく地フクシマに立って―現場から、世界から(2)世界からフクシマへ(国際会議『信仰・科学技術・未来』の意義―フクシマ事故の現場から;アジアと宗教の可能性―WCC(世界教会協議会)第10回釜山総会に参加して
ポスト・フクシマの神学―声明「核から解放された世界へ」の検討)
3 被ばく地フクシマに立って―現場から、世界から(3)フクシマから未来へ(タヒチで起こっていること―「反原発」ではなく「被ばく者のための連帯」;タヒチでの説教:「わが失われしエデン」;放射能禍と宗教者の責任;書評:「責任」という言葉への真摯さ;ナルドの壷;フクシマからの声;愛について)
著者等紹介
川上直哉[カワカミナオヤ]
1973年、北海道に牧師の息子として生まれる。神学博士(立教大学)・日本基督教団正教師。宮城県教誨師(日本基督教団東北教区から派遣)、宮城県宗教法人連絡協議会常任幹事(日本基督教団東北教区宮城中地区から派遣)、仙台白百合カトリック研究所研究員、仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク(NPO法人「東北ヘルプ」)事務局長、食品放射能計測プロジェクト運営委員長、東北大学「実践宗教学」寄附講座運営員長、世界食料デー仙台大会実行委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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