感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
84
くじらのなかに図書館!とワクワクして読み始めた。ーー想像とは違う展開。悲しくもハッピーエンドな物語に涙。身は滅んでも、繋がっていくものがある。生と死、本の素晴らしさ。切なく美しい物語でした。2025/08/16
もえ
27
図書館の新刊コーナーで出会ったディープブルーが美しい大人の絵本。暗い夜の海で、海の郵便配達人と10万歳のくじらがぶつかってしまう。漁師を避けるために海面に上がるのは夜だけにしているくじら。「漁師は危険な仕事ですが くじらにとってこそ危険なのです!」金子みすゞの「大漁」という詩を思い出す。くじらは大きな海の図書館の司書で、配達人に1冊の本を渡す。お風呂で妻と一緒に本を読み、やがて妻のお腹には赤ん坊が…。ラストまでの胸を打つ展開に、命の神秘と引き継がれていく物語の豊かさを感じた。見開きのくじらの図書館が素敵。2025/08/07
えつ
15
ちょーっとお値段が良くて購入するか迷っちゃったけど…購入して良かった。イラストがとても綺麗だから、見ているだけでうっとりしちゃう。なので、この作品の世界観にもどっぷり浸かりました。海の郵便配達人と出会った10万歳のくじらとの物語は、壮大で、悲しくて、、、でも、優しい物語でした。わたしもくじら図書館に行ってみたい。物語はバッドエンドよりハッピーエンドが好きだけど、このお話は…どうかな?バッドエンドっぽいけど、ハッピーエンド?2025/07/23
遠い日
5
大人のための童話。コマ割りような体裁で進む絵が美しい。いつもは深い海の底に住んでいる10万歳のくじらがある時海の郵便配達人と出会った。くじらは世界で一番大きな海の図書館を体内に持っていた。海の生き物たちは彼女の元に来ては本を読んだり、くじらに読み聞かせてもらったり。郵便配達人は再会の約束をして、くじらから一冊の本を借りる。しばらく親交は続いたが、くじらの身に起こったことはどうしようもない皮肉なできごと。本の豊かさがこれほどまでに穏やかに、しかし、確信を持って伝わってくる世界に出会えてよかったです。2025/07/06
こめまり!
2
お話も絵もなんて素敵なんだ…!2025/08/14