内容説明
11時間保育が標準に。加速する保育業界のビジネス化…保育現場が抱く不安と危機感。
目次
第1章 子どもを犠牲にして進められる保育政策
第2章 ビジネス化する保育
第3章 母子分離の悲劇
第4章 ひずみ―悲しき虐待
第5章 幼児の力による親心の回復
第6章 親を支える保育現場の努力と祈り
著者等紹介
松居和[マツイカズ]
音楽家・作家・元埼玉県教育委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
新刊コーナーから。読みながら混乱しました。墨田区で70年代に無認可保育園を設立し、長年保育士だった義母の姿や娘が1歳からお世話になった保育士さん達との楽しかった二人三脚の日々が、この本で語られるものとまるで違うからです。彼の提言が全く理解できません。ここまで脳内で「?」が浮かんだのは久しぶりです。育児をもっと社会一丸で取り組む必要性は感じます…が、とにかく、他の方がくみ取れているものが自分はできなかったようで残念です。2022/04/20
ベラ・ルゴシ
23
多方面から推奨いただいた本著、「看板に偽りなし」。保育士さん目線では 愚痴、わがままととられるがそうではなく、客観的に親を育てるのは保育士であり、子供が親を育てる、恐れ入った。細かいことを言えばきりがないのかもしれないが少なくとも本著は現場の不在で規制緩和の新自由主義に迎合する政府と商売や個人主義を優先させる親共を一人前にさせる名著である。 最後は年甲斐もなく外で涙を流した、まだまだ日本は捨てたもんじゃない。他者の感想は横に置き、年に一度必ずこのような本に出会えることにとても感謝している、令和の名著である2023/08/18
makimakimasa
20
全編を怒りが貫いている。その主張には概ね同意するが、ただ現代の核家族は母親の負担が大きく、生活の為に止む無くダブルインカムも多いだろうし、そうしたケースで疲弊し余裕を失ったママに無理を強いても子供に逆効果だと思うが、そういう視点への言及は無し。また子育ての価値を絶対視する余り、未婚の男性を低く見たり、子を持たない人生を蔑ろにしている様なニュアンスには反感を持った。先に読んだ妻も言っていたが、途中で紹介された詩(小野省子)には泣きそうになった。親の一日保育者体験は、読んでて自分も無性にしてみたくなった。2023/02/09
aisapia
15
保育の現場がこんなことになっているなんて全く知らなかったし、待機児童ゼロもいいことだと思っていた。保育園に子どもを預ける人、預けようか考えている人は絶対に読んだ方がいい。子どものこと本気で考えて親を育ててくれる保育士さんの存在は尊い。失ってはいけないし、子育てとは国を育てることだと意識しないといけない。子育てに関わる大臣等が0歳児は寝たきり~とか 子育てを女に押し付けるな~とか発言しているそうだが不適格すぎて驚く。とにかくとても勉強になった。2025/10/17
★なおぴんコ★
14
図書館本。何かで紹介文を見て借りました。子育て、保育、保育制度について。職業柄、興味津々読みました。最初は共感できるところと、反発を覚えるところと半々でしたが、最終の6章やあとがきは良かったです。2014年の新制度の待機児童を減らすための受け皿は増えたけど保育の質が下がってしまうことへの弊害や本当の意味での子育て支援のあり方を著者の考えで提示。しかし、戦後70年全く変わっていない保育配置基準は早く何とかして欲しい。本文より「オロオロしない親は育たない。いい親でありたいと思った瞬間、その親はいい親。」2023/02/11




