内容説明
かつて韓国のある政府は、北朝鮮核問題を他人の問題として知らん振りをし、ある政府は北朝鮮核問題がまるですべて解決したかのように主張したりもした。だが、去る20年間北朝鮮核問題はほんの一瞬でも解決したとか、解決の扉に接近したこともなく、ほんの一瞬でも状況が好転せずに持続的に悪化してきただけだ。本書は読者が北朝鮮核問題という複雑で難しい問題に接近する際、必ず知り越えなければならない歴史の真実を提供すると信じている。
目次
第1部 第一次北朝鮮核危機と米朝枠組み合意(北朝鮮核問題の序幕;南北朝鮮とIAEAのトゥルース・オア・デア(Truth or Dare)
瀬戸際の北朝鮮と米朝交渉
米朝枠組み合意へ向かう道)
第2部 第二次核危機と六者会談(米朝枠組み合意の終焉;危機の中での六者会談発足;9・19共同声明と新たな難関;瀬戸際から飛び出した北朝鮮;破局の沼を超えて)
第3部 第三次北朝鮮核危機と幻想の終焉(検証問題、その真実の罠;20年ぶりに覚めた迷夢;未来の課題と難関)
第4部 新たなる選択の岐路で(戦略的再点検の必要性;北朝鮮核問題の鎖を超えて)
付録(核問題の深層理解のための専門知識;北朝鮮核問題主要日誌;北朝鮮核問題関連合意文書/国連決議)
著者等紹介
崔誠姫[チェソンヒ]
1977年生まれ。2001年東京女子大学文理学部史学科卒業。2004年一橋大学大学院社会学研究科修士課程入学。2006年一橋大学大学院社会学研究科修士課程卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程入学。2007年~2008年ソウル大学校人文大学国史学科大学院留学。2015年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)。現職:高崎経済大学非常勤講師・専修大学法学部兼任講師。専門:朝鮮近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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