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ゲイ・カルチャーの未来へ

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907276867
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報



変わりゆく社会へのまなざしと力強い励まし。

『弟の夫』の著者がLGBTブームのいまだからこそ語る、
その半生、創作の源、エロティシズムの探求、欧米と日本社会――



ただ、とにかく自分自身に関しては、自分まで自分の敵になったら本当に悲しいから、たとえ世界中や親兄弟が敵になっても、自分だけは自分の味方でいなさいよ、
とは言いたいです。それは本当に大事だと思います。そのためにも、無理にでも自分を好きになる努力をしなさいということは言いたい。 (本書より)

初の一般誌連載『弟の夫』が第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞し、広く注目を集めているゲイ・エロティック・アーティスト、田亀源五郎。国内外にコアなファンを持ち、日本のゲイ・アートを支え続けてきた巨匠がいまこそ語りつくす、生い立ち、創作の源、ゲイ・エロティシズムの探究、変わりゆく社会へのまなざし……。日本と世界のゲイ・ポップ・カルチャーの過去・現在・未来を繋ぐ1冊!

田亀源五郎 たがめ・げんごろう
1964年生まれ。ゲイ・エロティック・アーティストとして1986年よりゲイ雑誌にマンガ、イラストレーション、小説などの発表を続ける。国内外で個展を開催するなど
美術家としても高い評価を得る。コミックの単行本や画集の刊行のほかに『日本のゲイ・エロティック・アート vol.1 ゲイ雑誌創生期の作家たち』などの編著がある。一般誌連載『弟の夫』で第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

澤水月

24
今・今後世代にぜひアウトをと繰り返し説く。「世間的大物がアウトしたら…」と思う時多く「身近にもそういう人がいると実感できる」ことが大事(後書きで保毛尾田問題にも現場で可視化されていれば起きなかったはずと)。弟の夫の狙い。ピンクウォッシュ(LGBT寄りな政策等で他の不都合を覆い隠す政治的態度)、イクオリティ・マリッジ(平等婚)なる語を所見、名称知ると概念が判り易いと実感。とにかく教養に富む方なので知的に興奮の読書体験。パゾリーニからゲイより先にSM知り、日本に情報がないので海外文化貪り…過去作品解説も面白い2017/11/18

くさてる

18
「弟の夫」で一気に知られた著者の語り下ろしの一冊。著者の経歴やそれまではハードなゲイSMマンガを描いてきた著者が初めて一般向け作品を手掛けた経過なども語られている。個人的には、著者のゲイ・カルチャーへの芯のある態度と視点がところどころ目からうろこな気持ちになりました。「日本はキリスト教社会ではないから同性愛に対するタブー視がないというのは嘘」で、そこにある「変わることを自体を歓迎しない日本社会の風潮」と「ゲイをセックスと結び付けようとする誤解」の部分など、読みごたえもあり、興味深かったです。2019/07/27

akihiko810/アカウント移行中

8
図書館本。ゲイ漫画家の田亀源五郎の自伝インタビュー語り下ろし。印象度B+  田亀は小学生のときのあだ名が「おかま」だったこと、中学生で映画「ソドムの市」の存在を知り初めてマルキド・サドを読んだこと、高校終わりにカミングアウトしたことなどが語られる。 海外のゲイアートで有名なトム・オブ・フィンランドを田亀が評価したのは後になってから、とか、ゲイカルチャーの田亀が接してきたゲイカルチャーがどのようなものか語られているのも面白い。田亀の自伝というだけでなく、書名「ゲイカルチャーの未来へ」の如く2020/10/30

xxx

6
「弟の夫」を中心に、田亀のセクシャリティ論が自伝的に書かれている。 日本のポップ・カルチャーの当事者によるクィア表現が少ない、というのは目から鱗であったしその通りだと私も思う。田亀の言う通り「出る杭は打たれる」国民性だからなのか、表現の世界(特にテレビ界)が保守的だからなのかわからないが、今後日本がダイバーシティを推進していくなら当事者によるゲイ・レズビアン表現がどんどん出てほしいと思う。そしてヘテロであれゲイであれ性欲が肯定される社会が来てほしいと思う。2019/03/18

ざじ

4
インタビューを元にした本だからか、くだけた文体でときどき重複した内容もあるように感じる。“後の世代のために”、“当事者が”声を上げるべき・文化を残すべきという主張が印象に残った。2017/11/25

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