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FUNGI菌類小説選集第一コロニー

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  • サイズ B6判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907276775
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ペーパーバック仕様のキノコ+SF+海外文学
ようこそ、真菌(しんきん)の地へ。
ロマン・ノワールからダーク・ファンタジー、スチーム・パンクからボディ・ホラーまで。

植物よりも動物に近く、どちらともまったく異なる存在である「キノコ」。
本書は、共編者のオリン・グレイとシルヴィア・モレーノ=ガルシアが、
日本の怪奇映画『マタンゴ』の話題で意気投合し、不思議な菌類の小説を集めたアンソロジーだ。
目のくらむような、キノコの物語の森へようこそ。

■収録小説
1
菌類が匂い立つほどの粘着質な描写に戦慄する正当派ホラー
「菌 糸」ジョン・ランガン
2
奇妙なキノコ辞典から抜粋してきたようなキノコ・クロニクル
「白い手」ラヴィ・ティドハー
3
ある目的のためにキノコの潜水艦に乗った男の悲しいストーリー
「甘きトリュフの娘」カミール・アレクサ
4
スチーム・パンクと魔法とラヴクラフトをミックスしたウエスタン風の冒険活劇
「咲き残りのサルビア」アンドルー・ペン・ロマイン
5
共同幻覚体験をもたらす奇異なキノコが異世界へと誘うダーク・ファンタジー
「パルテンの巡礼者」クリストファー・ライス
6
現実と非現実が交錯する幻想的なゴシック・ロマンス
「真夜中のマッシュランプ W・H・パグマイア
7
人間をゾンビ化させる菌類が潜むメキシコの密林にある小さな村を舞台にしたスリラー
「ラウル・クム(知られざる恐怖)」スティーヴ・バーマン
8
ハードボイルド探偵小説仕立てのボディ・ホラー・ノベル
「屍口と胞子鼻」ジェフ・ヴァンダミア
9
保守的な植民村に暮らす人々の欲望の物語
「山羊嫁」リチャード・ガヴィン
10
擬人化された動物たちとずる賢い貴族たち、キノコ、そして意匠陰毛のお話
「タビー・マクマンガス、真菌デブっちょ」モリー・タンザー& ジェシー・ブリントン
11
チェコからの移民の娘が綴った心に沁み入るキノコ小説
「野生のキノコ」ジェーン・ヘルテンシュタイン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

129
国や時代も様々な菌類の短編集。読みながら、背中がゾクゾク、鼻がムズムズ? 臭気甚だしい「Ⅰ 菌糸」 茸達の話なのか名前が茸なのかよく分からないが切ない感じがたまらない「Ⅲ 甘きトリュフの娘」列車、強盗など雰囲気がバイオハザードな「IV 咲き残りのサルビア」の3つがとても良かった。合法麻薬的キノコの話や、死体を口にはらむキノコの話は、かなりゾッとした。きのこ入りのキッシュが食べたいなと思って、ふと、今はキノコ類のおいしい季節だと気付く...2018/10/04

yumiko

68
企画、装丁、すべてが素敵♪ハヤカワかな?と思ったら、初見のところだった(๑•̀ㅂ•́)وグッジョブ!いろんなジャンルから集められているけれど、SFは目が滑ってしまってやっぱり苦手。ダークテイストな「菌糸」、「パルテンの巡礼者」、意匠陰毛って何?でもひたすら笑える「タビー・マクマンガス、真菌デブっちょ」が面白かった。一番のお気に入りは断☆断☆断トツで「野生のキノコ」。深い森を思わせるしっとりとした文章。深々と深呼吸をしたかのように、ひたひたと心を満たす読後感が心地良かった。第IIコロニーもありかな?2017/05/16

らぱん

53
FUNGI(=真菌)はファンギャイとかファンガイと発音すると知った。11編のきのこアンソロジーで、幻想やSF、クロニクル風など多彩なスタイルで斬新な発想もあるが、気味の悪さや嫌悪を感じさせるものが眼につく。きのこを愛でるものとしてはそこは不満だが、アングロサクソン系はマイコフォビア(きのこ恐怖症)が多いらしく仕方がないのだろう。造本上の読みにくさも手伝い、ハマり切らずにだらだらと読了した。続編の第Ⅱコロニーもあるが今の気分では触手が伸びない。好みを選ぶなら「パルテンの巡礼者」と「野生のきのこ」になる。↓2019/10/24

ヘラジカ

44
食べ物の好き嫌いと言って特にはないがキノコだけは別。理由という理由もなく苦手で、臭いもフォルムも雰囲気も、とにかく嫌悪感を催させる。間違いなく後書きで書かれていた「マイコフォビア」の一種だろう。そんな菌類恐怖症の私が挑んだこのアンソロジーは、案の定別格の恐怖と不快感を感じさせる特別な一冊となった。収録作品どれもが独特な魅力と申し分のない面白さを持っているため、菌類に対して大した感情を持っていない人にも優れたアンソロジーとしてお勧めしたい。(2017・16)2017/03/17

あたびー

41
#日本怪奇幻想読者クラブ 総てに何かしらの形できのこなど菌類が関わっているアンソロジー。スタイルも実に様々。ジョン・ランガン「菌糸」久しぶりの実家。声をかけても父の返事はない。この臭いはなんだ?水虫は早めに治療しましょう!ラヴィ・ティドハー「白い手」きのこと人の住む世界。実在のきのこも登場する、きのこの国の年代記。カミール・アレクサ「甘きトリュフの娘」これもきのこ人の物語。きのこの船を栽培して一山当てる気だったアミガサタケと、製作者クリミニ博士、出資者シイタケ氏は、船の故障と海の生き物の攻撃に見舞われ…2021/07/06

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