感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizimasu
2
医師でありアンビエントのミュージシャンである著者が書いた漢方の本。漢方という東洋医学の話から始まり体というミクロコスモスと環境の調和究極的には医食同源という手垢のついた言葉に行き着くのだがその言葉の持つ意味はアンビエントよろしく自分の体に内省化していくのが面白い。帯津良一先生も医術は哲学であるという言葉もある通り自分が生きていく中で医食同源としてどのような食べ物を自分の体内に取り込んでいくのか哲学が問われているそんな気がします。そしてこの本は自分の体に合うものを体に聴けという。押し付けがましくないのもいい2015/07/29
おひさ
1
なんとなく「おかしいな」と思いながらも、慣習にさからえず、欲求に身を任せていたが、二元論を超えた東洋的思想で、自分の不調を指摘され、そしてその原因を説明されると、「やっぱりな」と改めて自分と向き合うきっかけになる。もう、二元論的な考え方は、いろんな意味で限界に来ている。なんでも経済的効果を優先にした社会で、生物としての身体からの声を聞き続けることは容易ではないと思う。何度もこの本に戻って、落ち着きを取り戻したい。2016/04/08