内容説明
「表現の自由は書くだけじゃ守れない―届ける自由があってこそ!!」社会運動の熱が渦巻いた時代に模索舎は産声を上げた。それから半世紀―。思想の広場として営まれた共同経営書店。その波瀾万丈の歴史を圧倒的なオーラルヒストリーから堀り起こす。社会を変える“本”を届ける、悪戦苦闘の20,000日!!!
目次
序論
第1部 模索舎創業者たちの「1968」
第2部 模索舎運動の始まり 1968‐1972
第3部 模索舎運動の転回 1972‐1979
第4部 模索舎運動の行方 1979‐1987
第5部 模索舎運動の継承と自立 1987‐2001
第6部 21世紀の模索舎運動 2001‐
第7部 模索舎アーカイブズの可能性
第8部 巻末付録
著者等紹介
清原悠[キヨハラユウ]
専門は社会学(メディア論、社会運動論)。1982年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。立教大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shikada
10
1970年に新宿に開業した書店「模索舎」の55年間を記録した1冊。模索舎は、ベトナム反戦運動などを行っていた若者たちが、自身で発信する出版物の流通に苦労したことをきっかけに形成された。書名の「自由」は書籍流通の自由であり、表現の自由でもある。運営は舎員たちによる共同運営。持ち込まれた本は「原則無審査」というポリシーと、発禁本やヘイト本との折り合いを舎員一人ひとりが考えて対処していく様子はタフ。ネットが普及した現代で、模索舎の歴史的役割は終了したのでは?との元舎員の指摘は重いが、残ってほしい書店。2025/11/25




