内容説明
私にお金を払った客はこう言う。「こんなこと早く辞めた方がいい」って。産婦人科の医者にはこう言われた。「あんた、バカ?」と。ただ、キレイになりたかっただけなのに―高額エステにはまった24歳のつばきとフーゾクの世界!
目次
第1章 エステからのネットショップ詐欺(彼氏できたし、エステ行こう;エステからの消費者金融)
第2章 コンパニオンからのデリヘル(コンパニオン募集、時給7000円;捕獲された女子たち;「新商品」になったつばき)
第3章 潜入体験から性売買当事者へ(「裏引き」から光のない世界へ;サイアクなのは誰なのか ほか)
第4章 自分を愛せる人に(体を売るのって、高収入なの?;あたしはバカじゃない ほか)
困った時の相談先リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゅん
9
性虐待・性搾取を撲滅して、若い娘が同じ道を歩まないようにと警告する本なのは理解できるけど、主人公の自業自得さだけでなく、嫌で辞めた仕事を友人に紹介してバックを貰うなんて信じられない。膣に海綿を入れるとか闇の社会の一部を垣間見れたけど、自分の考えこそが一番正しくて、それに対するもの、攻撃してくるものは何もかもNGというスタンスに日本人もここまできたかと恐れを抱く。男性についての一方的な物言いも酷かった(と感じる自分が旧態依然の考えなんだろうけど)。「働く」が「傍を楽にする」という語源を知れたのが収穫かな。2025/03/13
二人娘の父
5
出版までには8年もの月日がかかったという、著者による体験記。そのメッセージは、男女問わず、性風俗=みずからの尊厳を商品とする業界に、誰でもが関わる可能性があることへの警告の意が込められる。このテーマを「自分は違う」と言い切れる人は、どのくらいいるのだろうか。心情的にではなく、実際問題として。他人事ではなく、自分事として、私はこの「告白」を警句として読んだ。著作のデザインコンセプトも、できるだけ若い女性に読んでもらえるように工夫もされている。多くの方に触れてほしい著作である。2024/03/14
むさみか
4
若さのゆえの思い切りの良さ ある意味 好奇心がデリヘルを 選ばせてしまったことは こうやって デリヘルって何 どういう仕事なの と思って この本を読んでいる 私とそうは変わらないということ 私も娘世代の人が 追い詰められてたら 自分の体を粗末にしなくても 道はあると知ってほしいと思う2024/11/05
チョビ
4
自覚なき左翼思想をうっすらと煮詰めるとこうなった方の本という感じ。デリヘル嬢もOLも煮詰めれば同じ穴のムジナでしょうが、と思われる記述だらけで、ある意味ものすごく「ああ、同じ」。根拠ない自己肯定感と自己の正しさだけで生きていて、自分に快・不快だけで生きてる姿勢が怖いと。それに会社員って法律に守られている=がんじがらめだから、本質は闇に搾取されているのと一緒にして、金銭リテラシーある分その搾取から逃げられないし!海外に行ったあとにデリヘル嬢になった彼女が、やめた後も行っているところが最高にむずっとした。2024/07/11
シュウヘイ
1
借金返済から風俗の仕事を始める ありがちな話のよう でも結局お金は返しきれなかった 自分で解決せずに相談するようにできれば。。母親との関係が悪いのが歯車がおかしくなったきっかけの一つのよう2024/09/18
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- 和書
- 金目銀目五万両