内容説明
カネなし生活のマーク・ボイルが非暴力神話を解体する。「もう、たくさんだ!」と声をあげるために―
目次
序章 3Rをアップグレードせよ
第1章 平和主義者のための暴力論
第2章 カネで買える最高に暴力的なシステム
第3章 改良主義は無意味
第4章 再統合の時代の自己防衛
第5章 非暴力―権力者好みの抗議手法
第6章 尊厳ある人生
第7章 免疫抗体
第8章 オオカミの復活
著者等紹介
ボイル,マーク[ボイル,マーク] [Boyle,Mark]
1979年、アイルランド生まれ。2007年に英国ブリストルでフリーエコノミー(無銭経済)運動を立ちあげ、2008年の無買デーからお金を一切使わない生活実験を開始。実験最初の1年間の記録『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(紀伊國屋書店)は19か国で刊行され、大きな反響を呼んだ。現在はアイルランド西部の小農場で、電気もガスも水道もないセルフビルドの小屋に暮らし、贈与経済の実践をつづけている
吉田奈緒子[ヨシダナオコ]
1968年、神奈川県生まれ。東京外国語大学インド・パーキスターン語学科卒。英国エセックス大学修士(社会言語学専攻)。現在、千葉・南房総で半農半翻訳の生活を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よきし
3
アナキズムなどにみられる「暴力」肯定論をどう考えるべきかという流れの中で読んだ。問題設定、暴力が制度として果たす役割とその定義が孕む問題、多様な社会運動の一翼としての暴力、地球という生命体(ガイア)の免疫抗体としての暴力などなど、書いていることの9割はまっとうで妥当であると思うし、過激だけれども正しいだろうと思う。しかし、暴力がもたらす中毒性やトラウマといった部分が、他の暴力肯定論の展開同様検討されておらず、その点は残念であった。 胸がすく本だが、この檄文を受けて自分はどう生きるのか。行動が必要だ。2021/11/03
かるてぶらんしぇ
0
自然派のアナーキストによる結構過激な暴力論。彼自身が1年間無銭経済を実践しており有言実行感が凄い。一般人には無理。2023/02/19