13坪の本屋の奇跡―「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年

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13坪の本屋の奇跡―「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年

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  • サイズ A5変判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784907239435
  • NDC分類 024.163
  • Cコード C0095

内容説明

いま「町の本屋」が消えていっている。本が売れないから、というのは理由のひとつでしかない。そこには、「売りたい本が来ないから」という理由がある。「いらない本が送りつけられるから」という理由もある。どういうことだろうか―創業70周年を迎えた大阪・谷六のわずか13坪の本屋「隆祥館書店」からいまの出版業界はどう見えるのか?ジャーナスリト木村元彦が町の本屋の「闘い」を丹念に描きだす。

目次

13坪の本屋から見る「出版ムラ」
第1部 本屋が闘う(創業者二村善明;大阪府立高津高校;町の書店;家族経営;万引きは罪を憎んで人を憎まず;不公正を正せ 同日入帳問題;知らされない不都合な真実;日本一お客さんを知る店員 二村知子;地域密着;理不尽;作家と読者の集い;ママと赤ちゃんの集い場、そして絵本の無料選書;介護;遺志の継承;書店のジレンマ;ランク配本と見計らい配本;トーハンの天皇の述懐;父との出遭い直し;知子の講演)
第2部 本屋がつなぐ(藤岡陽子さんを囲む会;小出裕章さんを囲む会;井村雅代さんを囲む会;鎌田實さんを囲む会;国家と読者の集いの記録)
それでもまた奇跡は起こせる

著者等紹介

木村元彦[キムラモトヒコ]
1962年愛知県生まれ。中央大学卒。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

77
「本屋さん頑張れ」コミュニティでこの本のことを知り、ようやく読みました。まわりの小さな本屋さんがなくなっていく中、こんな販売の制度があって、それに戦っている人たちがいることを知りました。隆祥館書店に行きたくなりました。2020/09/04

trazom

58
大阪ではみんな知っている隆祥館書店の物語が、心に響く。取次による横暴ともいえる商慣習との闘いは、「本という文化性は、その地域に根差したもの」「本を商業主義の餌食にしない」という書店主の信念の発露である。発行前のプルーフを読み込んで良書を選別したり、年間30回以上も「作者と読者の集い」を開いたりと、地道な活動が「町の本屋」を支えている。フランスでは反アマゾン法が成立し、ドイツでは取次と書店が協力してアマゾンに対抗しているというのに、寡占の取次2社が中小書店を搾取し続けるかのような日本の現状に、胸が痛くなる。2020/01/14

けんとまん1007

50
かねてより耳にする「町の本屋さんが無くなる」ということ。いろいろな環境の変化もあるが、それにどう対応するのか・できるのか。本屋さん以外にも通じるものがある。横暴ともいえる環境を変えることも一つ。本を一つの媒体として、地域・人とどうつながるのか?何を発信し、どこを目指すのか?などなど。そういう自分も、本を買わなくなった・・・。2020/01/25

Y2K☮

43
書店員にオススメの一冊。頼んでいない本の大量送り付け(見計らい配本)問題や理不尽な掛け率(書店の利益は2割)、或いは不公平な配本に返品入帳期限云々。妙な慣習が改善されない背景には二大取次の寡占状態。大型書店のやり方に疑問を覚えてる人にこういうお店も生き残ってると知って欲しい。人気作家の本を積む横で無名の良書をさらっと紹介してこそ町の本屋。見据えるべきは規模よりも利益の価値。ひとりひとりのお客さんを大切に。売るのは本だけじゃない。用が無くても気軽に立ち寄って気分転換ができる、そんな心地良い空間を提供したい。2020/06/09

Natsuko

35
2代目店主がシンクロの元五輪代表選手である隆祥館書店…聞いたことあると思い借りてみた。小さな小さな書店の初代店主は二村善明氏。争いを好まない穏やかな善明氏が、大手2社に支配されるしかない取次システム~欲しい本は大型店優先の配本により店頭に置けず、ニーズのない本が送られ即日入金を迫られる~に遂に声をあげる。志は2代目知子氏に引き継がれ、知子による「顧客すべての本の好みを把握する」戦い方も始まる。さらには「作家と読者をつなぐトークイベント」もスタート。こんな書店が私の住む地域にもあったらいいと思わせる。2021/06/12

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