内容説明
いま「町の本屋」が消えていっている。本が売れないから、というのは理由のひとつでしかない。そこには、「売りたい本が来ないから」という理由がある。「いらない本が送りつけられるから」という理由もある。どういうことだろうか―創業70周年を迎えた大阪・谷六のわずか13坪の本屋「隆祥館書店」からいまの出版業界はどう見えるのか?ジャーナスリト木村元彦が町の本屋の「闘い」を丹念に描きだす。
目次
13坪の本屋から見る「出版ムラ」
第1部 本屋が闘う(創業者二村善明;大阪府立高津高校;町の書店;家族経営;万引きは罪を憎んで人を憎まず;不公正を正せ 同日入帳問題;知らされない不都合な真実;日本一お客さんを知る店員 二村知子;地域密着;理不尽;作家と読者の集い;ママと赤ちゃんの集い場、そして絵本の無料選書;介護;遺志の継承;書店のジレンマ;ランク配本と見計らい配本;トーハンの天皇の述懐;父との出遭い直し;知子の講演)
第2部 本屋がつなぐ(藤岡陽子さんを囲む会;小出裕章さんを囲む会;井村雅代さんを囲む会;鎌田實さんを囲む会;国家と読者の集いの記録)
それでもまた奇跡は起こせる
著者等紹介
木村元彦[キムラモトヒコ]
1962年愛知県生まれ。中央大学卒。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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