目次
序論 ぬいぐるみ遊びの諸相(ぬいぐるみ遊びの2つのタイプ;ぬいぐるみ遊び;IFとのかかわり(IF遊び)
IFとは何か)
第1部 ぬいぐるみ遊びと自我発達(ぬいぐるみが1~3歳の自我発達に果たす役割;ぬいぐるみが3歳以降の自我発達に果たす役割;ぬいぐるみが青年期の自我発達に果たす役割;ぬいぐるみが自我発達に果たす役割)
第2部 ぬいぐるみ遊びと精神病理(進化発達心理学と想像の遊び友達の意義;ぬいぐるみの母子発生論―ぬいぐるみがぬいぐるみとなる理路;想像の遊び友達(IF)の発達心理学―自他二重性と自我二重性の発達過程
ぬいぐるみ遊びへの精神病理と解離―ファントムへの没入)
著者等紹介
中井孝章[ナカイタカアキ]
1958年大阪府生まれ。筑波大学第2学群人間学類卒業ならびに筑波大学大学院教育学研究科博士課程中退。現在、大阪市立大学大学院生活科学研究科教授
堀本真以[ホリモトマイ]
1992年東大阪市生まれ。2014年大阪市立大学生活科学部人間福祉学科心理臨床コース卒業。2016年大阪市立大学大学院生活科学研究科生活科学専攻(臨床心理学講座)前期博士課程修了。現職、大阪市立弘済院附属病院心理士、その他電話相談員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やっこ
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ぬいぐるみは単なるぬいぐるみではなく、子どもの内的世界を映し出す鏡として機能 「移行対象理論」(ウィニコット)にもとづき、1~3歳、3歳以降、青年期と年齢段階ごとに精緻に分析 ぬいぐるみ遊びが正常発達から逸脱し、解離性障害や統合失調症に近い“病理的ファントム”へと傾斜するメカニズムを明らかに 「自己調整や安心獲得の手段」を超えて、年齢不相応に過度・長期化し、日常生活や対人機能に支障を来す場合には、解離症状や境界性パーソナリティ障害(BPD)などの病理的指標と関連するため注意2025/07/15