感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
9
一貫田逸子は、小学校の時に同級生を虐待で失った過去を持つ児童福祉司。逸子の働く児童相談所には、毎日相談が寄せられる。児相を舞台に、児童福祉司の目線から虐待の実態がリアルに描かれています。元版は2006年にあおば出版から発行。その版元に因んで職場名は、あおば野児相。『ちいさいひと』が、青葉児相に命名されているのは、先行して児相現場を描いた本作をリスペクトしたものでしょうかね。第3話「約束」。“家庭訪問のデメリット”として、「相手と近づきすぎて、なれあい関係に陥ることがある」と。そう、信頼関係構築は大事だが。2020/05/07
にゃむこ@読メ13年生
9
一貫田逸子(いっかんだ・いつこ)、児童相談所に持ち込まれる相談に熱血指導(いや、指導、はちょっと違うな。相談に親身になりすぎる、が適切か)。自身の小学生時に虐待死された同級生を目の当たりにし、同じような子が出てこないように、と志高く児童福祉司に。児童相談所が舞台なだけに、子の虐待に関するテーマが主で考えさせられる話が続くが、現実の「どこか」にある話だけに心して読む。時に行き過ぎるが、当事者と真剣に向き合う姿は『健康で文化的な最低限度の生活』の主人公・義経えみるに通じるところがある。2016/03/29
虹雪
9
読メの広告で気になっていた作品が漫画になっていて、驚きとともに購入。虐待を受ける子供達って家の中だからこそ分からない。通報があってありがたいと思う児童福祉司の人々。大変な仕事だし、手遅れだと辛い。この仕事は心からやりたいと思わなければ続かない仕事だたと思う。主人公が若干やり過ぎな気もするけど。2015/05/13
あんコ
8
★★★★☆同じ系列の漫画『ちいさいひと』より絵に迫力があるのでこっちの方が余計リアルに感じる。一貫田逸子は1人でも多くの子供を救おうと考えるとてもやる気があり過ぎる、新米児童福祉司。と、言うのも小学生の頃、親友だった小夜ちゃんが母親の再婚相手の虐待によって餓死…その死を目の当たりにして、もう小夜ちゃんみたいな子供を作らない!!って想いが強かったため。親の暴力の前に子供は無力……虐待の様子がリアルに描かれていて重い。ニュースで報道されてるような内容とダブって見える。2016/03/15
あるぱか
6
児童相談所に寄せられる様々な虐待から、子どもや親を助けるお話でした。この漫画のように、児童相談所がもっと活躍できればいいのになと思いました。虐待される子どもたちには何の罪もないんですから・・・2016/03/23
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