感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
33
東には日本論を書く構想があるという。その意気込みがサブタイトルに込められている。だが、歳を取っていって保守的になる日本論ではない。日本そのものを考察の目的とはしない。論理と感情との対立では、普通は感情を論理が制御する。これは賢さと愚かさ、人間性と動物性と呼んでも違和感はない。けれども人間はときとして、賢い法が愚かな愛を抑えるのではなく、愛が法を抑えることこそ必要な場面がある、その例として東はアーレント『エルサレムのアイヒマン』を引いて、ナチスがおこなったのは愛の暴走ではなく、法の暴走だったことを指摘する。2026/10/29




