内容説明
謎に満ちている宮澤賢治。その謎の解明は、賢治の魅力の解明でもある。「宇宙意志、高瀬露、“雨ニモマケズ”手帳」が著者の選んだキーワードである。旅立ちを控えた渾身の集中力が、賢治詩歌を素材として、賢治の新しい世界を拓いてみせている。
目次
第１部 関口厚光氏遺稿「賢治詩を読む」（詩でなければならない理由があった；詩人の誕生（『春と修羅』第一集を読む）
悲しみの行方
信仰とは何か、手帳が示すものとは何か
賢治の恋「きみにならびて野に立てば」）
第２部 短歌等小論考・短歌作品（短歌等小論考（三篇）
短歌作品）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ごましお
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『心象スケッチ春と修羅』を読んでいく上でとても興味深い内容だった。とくに、雨ニモマケズ手帳の考察からのくだりは、賢治さんの心情の考察が鮮やかで舌を巻いた。古語や仏語、化学用語などを使っているのは、本当に賢治さんらしい。読者に対する何か思いを感じた。いつか分かるだろうか。2025/01/18
