内容説明
強度や機能一辺倒の土木構造物等が、人間的感性豊かなデザイン構造物へと変遷を遂げつつある。その背景には土木工学分野に新風を吹き込んだ「風土工学」という独創的学問の誕生があった。元建設省の土木技官として奉職した著者が苦難の人生の中から編み出した正に起死回生の学問であった。本書は、「風土工学普及啓発苦節20年」の記録である。「風土工学の視座」は、日本文明の真の復興への道を示す。
目次
第1部 序章(挫折の人生を振り返る;風土工学とは)
第2部 七転八倒・苦闘の末の風土工学誕生(土木実務での七転八倒・四面楚歌・苦悩の時代;全て原点に返って考えよ!神様の啓示・感性工学と“お経”に学ぶ;風土工学誕生・「知」「敬」「馴」)
第3部 風土工学の普及啓発・苦悩の末の三つの研究所(公務員卒業・稼業の道が閉ざされた;普及啓発・つくばに「風土工学研究所」を開設;多くの方々に支え導かれ感謝・感謝;大学教授業と大学附属「風土工学研究所」開設;3つめの研究所・特定非営利活動法人「風土工学デザイン研究所」開設;風土工学・十周年;風土工学誕生に導き支えてくれた、その道の第一人者;仕事の心を教えていただいた人生の達人・諸先輩;友として共に悩み支えてくれた人達)
第4部 風土工学の芽生え・ルーツを訪ねる(わが生い立ちの記;遊びに夢中の時代(小学生時代)
自己流学びの道
実学として・世の為・人の為)
第5部 終章(独立独歩“我が道を行く”;波瀾万丈・二倍の人生)
参考資料