内容説明
小学5年生の詠子のおばあちゃんのお仕事は、町の小さな雑貨屋さん。…と思いきや、本業は、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店、言葉屋だった!言葉屋の成り立ちと使命を知ることとなった詠子は、その夏、言珠職人の見習いとして、おばあちゃんの工房に入門する―。朝日学生新聞社児童文学賞第5回受賞作。
著者等紹介
久米絵美里[クメエミリ]
1987年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。広告代理店勤務後、現在は創作活動と翻訳業にはげんでいる。『言葉屋―言箱と言珠のひみつ』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞
もとやままさこ[モトヤママサコ]
1982年、神奈川県生まれ。武蔵野女子大学文学部日本語日本文学科卒。イラスト・Web絵本の挿絵などで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
95
82/100点 初読みの作家さん。第5回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作。言葉屋のおばあちゃんの元で修行する小学5年生の詠子の日常を描いた物語。「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供する言葉屋という職業に興味を覚えました。作者の言葉に対する思い入れがよく伝わって来る素敵な物語でした。もとやまさんのイラストも可愛く、素敵な物語に花を添えていました。このシリーズ現在5作目まで出版されているので、次作以降の詠子の成長を楽しんで行きたいと思います。2018/04/11
Rin
76
[借本]言葉はとても身近で、幼い頃から触れているものだけれど、使い方を間違えると大変。誰かをひどく傷つけてしまったり、意図しない効果を発揮することも。言いたいことを言えない、黙ってしまったり照れてわざとごまかしの言葉を使ったり。そんなときに言葉屋があるといいな、と想像してしまう。言いたくなるけれど、言ってはいけない言葉。言いにくいけれど言わなければいけないこと。当たり前だけれど、当たり前だからこそ、慎重に大切に言葉は扱わなければいけない。それを再確認させてくれる一冊だった。貸してくれた読友さんに感謝です。2018/01/01
hirune
72
【kindle】児童書だけど、何気に深いです。言葉を発して相手がそれを受け取るといろんな感情が生まれる、パワーがある。詠子が悩んでいることを相談すれば、周りの大人は「子供は気楽でいいな」とかは決して言わず、真剣に聞いて一緒に考えてくれる。良い関係だなと思いました。間に挟まる挿絵も可愛かった。でもあの便箋の鳥の絵はセキセイインコではなく、オカメインコです~♪2017/06/27
たるき( ´ ▽ ` )ノ
69
とても良い!!この作品の雰囲気、大好き(´∀`*)言葉で伝えることの大切さを、改めて実感した。軽々しく使ってはいけないよね。相手への想いをこめて、大切に言葉を発していきたいと思った。2018/02/24
☆よいこ
61
児童書。小学5年生の詠子(えいこ)のおばあちゃんは素敵な雑貨屋を開いている。だけどおばあちゃんの本業は「言葉屋」どんな仕事をしているのか、詠子は今まで尋ねることが出来なかった。でも、とうとう決心しておばあちゃんの工房に忍び込む。おばあちゃんに見つかるが、詠子は言葉屋の修行を始める決心をする[1.言葉屋工房入門][2.「お世話になります」のつめ合わせ][3.オシャレ戦争][4.一言惚れにご用心]▽ふりがな有りで中学年から読めるが、内容的には高学年向けかな(読解力が必要)