内容説明
学校との付き合い方。なぜぼくは、キモいと言われるのか…子どもたちが日々ぶつかる悩みや困りごとを、自ら「研究」。見つけた「自分の助け方」は、子ども自身はもちろん、まわりの人を、そして世界も救う?!季刊『コトノネ』39号で特集、反響のあった「子ども当事者研究」を書籍化!
目次
当事者研究の世界へようこそ
おこるちゃんの研究
お母さんと遊び足りない!の研究
お父さんの圧の研究
はりこさんの研究
キモいの研究
どん底に落ちて、はいあがる研究
身長と自分責めの研究
『子ども当事者研究』の研究
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
42
『コトノネ』39号の特集「子ども当事者研究」を書籍化。子どもが日々ぶつかる悩みや困りごとを、自ら「研究」。その研究成果を、イラスト付きで紹介する。<当事者研究の世界へようこそ>として、向谷地生良の「自分自身で、ともに」と、<あとがきにかえて>として、 熊谷晋一郎の「意のままにならない世界を生きる」の、“おとなの当事者研究”をやっているお二人の文章。【研究の紹介】<お母さんと遊び足りない! の研究><お父さんの圧の研究><「キモい」の研究~なぜぼくは、キモいと言われるのか><身長と自分責めの研究>など。 2022/04/26
かおりんご
13
教育書になるのか、心理学になるのか…。小さい時から自分を見つめなおすのは、良いことだと思う。自分の中のイライラに名前を付けて、どうすればそのイライラが収まるのかを考える。子供一人では難しいので、親やカウンセラーのような人とやるのがいいのだろう。詳しい実践方法が知りたい。2022/06/16
なま
10
★4.2 『コトノネ』39号で反響のあった「子ども当事者研究」を書籍化。「イライラする自分」「父親の圧」「キモイと言われる自分」等、小学1年生~中学生迄の悩みや困り事を自分で研究し考えた内容が掲載されている。当事者研究は自分に関心がある家族等と共に、心のモヤモヤを明確な言葉や困り事である事と表現・発見・認識し、自分を理解するに至る考えや考えた事で変わった自分を一つ一つ鮮明に洗い出し自分の理解に役立てる。心を街、感情や困り事を自分の心に住む住人だと擬人化する事で遊びの延長で自分と対峙可。やり方も記載あり。2023/07/26
SHIOKO
2
子供が手にとって読んでわかる当事者研究の本。 それこそ小学生の当事者たちが、自分の気分、体調、不快感を感じ・考えることを実践していて、大人の私も「内面と向き合うって、嫌なことを具象化して感じる・考えること」なんだな、なんてヒントを得ました。 「当事者研究が義務教育の1つに含まれれば、子供も大人も『自分が楽しく暮らすためにはどうすればいいか?』を考えることに忙しくなることができて、今よりももう少し平和になるんじゃないかな」なんて、ふと。2022/04/30
tsundokunoyama
2
大人でも難しい「自分と向き合う」ことを子供たちが自由にのびのび研究していることにたくさん学ばさせられる。 この本はぜひ学級に一冊置いて、学校でも積極的に当事者研究をしてほしい。もちろん家庭でも。 子供たちだけでなく大人も日々自分の研究に忙しくなれば、他者への不必要な干渉や攻撃も減っていくはず。2022/03/12