内容説明
図書館は人生を豊かにしてくれる場所です。私はそう信じています。そんな私が一生懸命取り組んできた図書館のことについて書きました。そして大好きなドイツへも図書館が導いてくれました。そんな喜びもこの本の中で表現しました。
目次
第1章 ドイツへの道のり(ピカピカの図書館司書一年生の誕生;図書館振興財団との出会い ほか)
第2章 ドイツで暮らしてみると(生まれて初めてのひとり暮らし;クリスマスマーケットで挑んだこと ほか)
第3章 ドイツやヨーロッパの図書館(レーゲンスブルクの図書館;ニュルンベルクの図書館 ほか)
第4章 改めて日本の図書館で司書として立つ―帰国してからのこと(マップ部の一員になりました;北九州市立八幡西図書館は、まちの中にある ほか)
著者等紹介
鳥越美奈[トリゴエミナ]
福岡県北九州市生まれ。図書館業務に携わっていた2009年、公益財団法人図書館振興財団の第一回図書館員専門職海外派遣事業募集に応募し、合格。ドイツへ渡る。ドイツの図書館での研修を経て帰国。北九州市立八幡西図書館、中間市民図書館、福智町図書館・歴史資料館ふくちのちでの館長職を経て、現在、三原市立図書館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さぜん
54
自称箱入り娘だった鳥越さんが海外派遣研修プログラムでドイツに渡り、現地の図書館を視察。前半はその体験記で後半は帰国後、館長としての取り組みを語る。地域に根付く公共図書館を実践され、そのアイデアは素晴らしい。図書館は本を借りる場所だけではなく、日常の生活に役立つ知識や情報を得て、地域の繋がりを生む場所でもある。「知識をバッグに詰め込んで」というメッセージバッグ、素敵だなあ。図書館員は利用者を待っているだけでなく、呼び込む努力をしなければならない。それが魅力ある図書館を作るのだ。読書の力は無限大。2023/09/24
kum
31
現三原市立図書館長の鳥越さんによる本。図書館員専門職海外派遣助成事業でドイツに渡り、その経験を生かして帰国後も図書館の立ち上げなどに携わってこられたとのこと。ドイツやヨーロッパでの図書館のあり方や、新館立ち上げにあたっての取り組みやご苦労など興味深く読んだ。本を借りるだけではなく地域の「知の拠点」としてさまざまな機能を持った図書館。地域的な制約もあれど、それを作るのはやはり思いを持った人たちがいてこそなのだなと思う。2021/03/11
ぽけっとももんが
8
三原という土地で図書館を運営するのは大変だろう。でも新しい風が吹き込んでいるならば行ってみたい。グッズを買って応援できるならばなおさらだ。わたしは図書館のヘビーユーザーだから毎週図書館に行くのは当然だけれども、全く行かない人も多い。電車に乗っても本を読む人が全くいないこのご時世とはいえ、たまには行ってみたらいいと思うんだ。まんがや雑誌もあるよ。イベントなどでまずは行ってみる、という体験が重要なのかも。ドイツはカードの発行に年会費がかかるようです。サブスクだと思えば高くはないと思うけどね。2021/05/09
うさっぴ
6
図書館長として、図書館について語った本かなと思ったが、ドイツに関連する内容がかなり多い。ドイツに行くまでの道のり、ドイツでの暮らし、ドイツやヨーロッパの図書館。そして日本に帰ってきて、司書としての仕事について。司書としての仕事が、読んでいて面白かった。「ふくちのち」の行事開催回数がすごい!「ふくちのち」は雇い止め問題の印象が非常に強かったが、館長は大変だと思った。2021/02/24
ganesha
6
図書館員の海外派遣で半年間ドイツにて研修を受けた現三原市立図書館館長の、海外での暮らしや図書館の紹介、帰国後の取り組みなど。図書館の有料のシステムに驚いたが、色々なサービスがあって羨ましい。2021/02/22